渡ることの
できない川
越えることの
できない山
必死に
何かを掴もうと
生きてきた
必死に
何かを放さぬよう
守り続けてきた
何が間違いで
何をどうすれば
良かったのか
それすら
考えることも
出来ない
両脚は
先に進むことを
無意味に
していく
立つことは
壁に寄り掛かること
座ることは
伏せること
眠ることは
BOUGA
しかし
渡ることの
出来ない川が
あっても
どうしても
渡らなくては
ならかった
越えることの
できない山が
あっても
どうしても
越えなくては
ならなかった
そうして
生きてきた
ただ
何かを
守るために
幸福と意志
二つの
レールの上を
途中下車も
乗り換えることも
できず
窓から眺める
景色に
触れることも
せず
ただ
レールの上を
疑問も持たず
走りづけるしか
できなくなり
どんな駅に
辿り着くのかも
知らない
人間は
その
不自由さを
感じることなく
生きて
いけるのか
そうできるなら
何も
苦しむことはない
眠くなるような
安心を
"意志"に
すり替え
楽な生き方を
"幸福"と
見間違える
何かを
守る為に
生きることを
"意志"とし
何も考えず
感じず
苦しむことなく
生きることを
"幸福"と
言うのか?
何も
気付かなければ
意志も幸福も
辿り着く駅にも
不自由さを
感じることなく
人生は終焉を
迎える
守るべきものが
"愛"だと
知った時
全てが
振り出しに
戻るなら
そう考える
ことは
人間にとって
不自由さの
気付きなのだろう
贅沢な
叫びだ
青い風景は
繰り返し
愛を
抱き締め
させる






