◆釣行記''~澄まし…今期渓流最終釣行 | 「 晴 釣 雨 讀 」

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晴れた日は大いに釣りを樂しみ…
 雨の日は靜かに讀書や道具の手入れに耽る…
   無理をせず、焦らず、穏やかな心で渓魚との駆け引きを満喫する…

 …ある方から頂いた言葉です

  渓流ルアー釣りや関連することに触れていきたいと思います


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 当ブログで何度も登場して頂いている埼玉のIさん御夫妻は、パートナーズの忠さん(佐藤 忠雄さん)が主宰する『山女魚乃忠学校』に私と共に学んでいる釣友です。

 

 御夫妻も9/16(土)・17(日)の二日間を今期最終釣行と定めて、忠さんの元へ遠征釣行に来られるとのことで、その初日の9/16(土)の釣行(=登校)に御一緒しました。

 秋田県の渓流遊漁最終日9/20(水)までの最終の週末であり、私はこの日を以て最終釣行となります。

 

 その釣行記を記す前に、触れなければならないことがあります。

 その一週間前の9/9(土)は、忠さんとAgiさん(同じ忠学生の佐々木 明さん)と一緒に、秋田県内にある某河川へ釣行しておりました。

 

 事情によりその釣行記を当ブログにて記載致しませんが、私に於いて大きな出来事がありました。

 この日この場所にて、人生初となる「速い釣り」による釣果を挙げることができました。

 

 全体的に膝下の水深で、左右の流れの合流点が僅かに深く、大きめの石が集まっておりました。

 左側の流れ込みに着水させて、私なりに感じていた適正と思われるスピードで合流点へトレースして、間もなくルアーを止めてアクションを加えたところで、泣き8寸の23㎝のヤマメがヒットしたのでした。
 これまで何度も試みても成功することがなく、達成できるイメージすら持てずにいたところに突然と訪れたチャンスで、必至に繰り出した「速い釣り」による釣果でした。

 ずっと掴めずにいた成功したときの「仕掛け」の感覚は、まるで時間が止まったかの様な不思議なものでした。

 今期のうちに成功できるとは考えられずにおりましたので、とても嬉しく、そして自己の釣りの発展に向けた大きな足掛かりとなることでして、とても有難い釣果となりました。 

 忠さんのおかげです。

 

 この日、Agiさんも別の事情で大きな達成感を得られております。

 納竿後に自然にこのポーズへ至りましたが、私も同感でした。

 

 そして話を9/16(土)へ戻します。

 待ち合わせ場所には忠さんのお車で移動することになったのですが、移動中に私から忠さんへ「この日が最終釣行であり、2日後の台風により稲刈りした農家もいるとのことで、どこかで稲穂の写真を撮りたいのですが・・・」と伺ったら、周りの田んぼに目を向けた忠さんが直ぐに撮影に適した場所へ停車して下さいました。

 

 稲穂とエノコログサが朝露に朝陽を受けることで輝き、周辺の影との対比が実に綺麗です。

 忠さんはこれを踏まえて、咄嗟の判断でこの場所を選んで下さいました。

 凄いのはどんな一瞬も見逃さず、反射的に判断して行動に移す実行力です。

 

 定刻より少し前に待ち合わせ場所に着きますと、御夫妻は既に到着されておりました。

 身支度を調えて、林道を歩き始めますと、徐々に朝晩の寒暖の差が大きくなりつつありますので、紅葉し始めた木もありました。

 入渓点近くにミズの群生地があり、個人的にミズの玉について釣りと同じく大いに期待していたのですが・・・、大きい玉が見られません。

 所々で僅かな玉を採りつつ進みますが、手が伸びません。

 どうやら人に採られていた様です。

 他の多くの河川は2度の大雨により、川沿いミズは全滅でしたので、残念でした。

 

 9/16(土) 秋田市 旧雄物川水系

 天候晴れ、気温15℃、水温12℃、水位 やや増水気味で濁りなし

 ミズの玉が貧果でしたので、勝手ながら、釣りについては好況を期待して入渓しました。

 忠さんから今日の登校目標は、夫のMさんが「速い釣り」による釣果を得ること、奥さんのYさんはキャスト精度の向上、私も失礼ながらキャスト精度の向上としました。

 前日の明け方に降雨があり、水量・水色共に良さそうです。

 Yさんが初めての区間でしたので、私も安堵しておりました。

 

 水況も良く、期待しながら釣り進みますが、魚の反応が見られない場面が続きました。

 周りに足跡らしきは見られませんが、前日までに釣り人が入っていたのかもしれません。

 

 少し進んで、ようやく小さい魚の反応がありました。

 

 ここまで御二人共にキャストが決まっており、自主練の成果が現れておりました。

 忠さんがMさんのロングキャストのモーションについて、Mさんが習得されてきた剣道の面の動作の様で「とても宜しい」と褒めておいででした。

 

 やがて、次の大場所で忠さんがYさんへ「速い釣り」を試すように勧めました。

 Mさんは過去の釣行で2度体験されておりますが、Yさんは初めてです。

 

 昨年でこの川での釣行では、"良いミズの玉が採れるところでは魚が反応してくれる"と、冗談を言いながら釣り進んでおりましたが、例外なく、ここの川沿いのミズも、山菜としては全滅でした。

 今年を振り返ると、ミズは総じて不作とでした。

 

 徐々に魚の反応が見られる様になってきました。

 

 そして、この場所でYさんが、状況に合わせた「遅い釣り」により6寸ヤマメをヒットしました。

 

 流れがあってアタリが判りにくかったとのことでしたが、序盤でYさんに釣果が挙がったことに対して、私がそうであった様に、忠さんもMさんも安堵されたものと存じます。

 

 その後も魚の反応は見られますが魚影が薄く、チェイスも1投目までです。

 

 それでも徐々に、魚の反応が見られる様になってきました。

 「速い釣り」中心に、チェイスはあっても、なかなかバイトに至らない状況が続きます。

 その都度、忠さんから御指導を仰ぎながら進んでいきました。

 

 赤い実が成った草を見つけました。

 ヤブデマリに見えましたが黒い実がなく、ネットで調べると名をガマズミと呼ぶそうです。

 

 大水の影響なのか、川の流れに近い位置の地表に、新芽と思わしき草が生えておりました。

 

 そして、密かに期待していたキノコの群生に遭遇しました。

 しかし、食用としては知らない種でしたので、持ち帰ってから判断することとして、少し頂きました。

 採ってすぐの香りも良かったのですが、家で調べると毒性のイッポンシメジでした。

 

 こちらの黄色は幹に空洞があり、採る気が失せました。

 

 更に奥へ進む程に、6~7寸以上のチェイスが見られる様になってきました。

 しかし追い気は薄く、2投目以降は反応して頂けません。

 

 ここでは下から徐々に攻め上がり、反応が見えなかったので流れ込みまでキャストしたときに薄い反応が一度見えただけで終了しました。

 そうして諦め、川を横断したときに6~7寸の魚影が走りました。

 状況の厳しさを感じます。

 

 小さな株の大文字草が咲いておりました。

 この時期は至るところで賑やかに咲いてくれるのですが、この日はこの周辺のみです。

 大雨により、ミズと同じ状況なのでしょう。

 

 そして大きなポイントに差し掛かりました。

 しかも「速い釣り」向きの状況です。

 忠さんが一目見た直後に、Yさんへ「速い釣り」で攻めることと、左岸の岸壁が迫り出ているところで分割して、その少し先へ着水させること、そして、左岸側の上空のボサも迫り出ているため、立ち位置は右岸側に立ってキャストして、直後に川の左岸へ移動して、最も深くて長いところをトレースするように指示されました。

 

 言われたとおり、この位置から繰り出したキャストは、見事に指示された点へ着水しました。

 

 そして、ここまでの釣りを踏まえたリーリングの速さを維持しながら左岸側へ歩き出し・・・、

 

 その場所で長くて深い筋をきちんとルアーが来ていたところに、大きめの魚影が猛スピードで追いかけてきました。

 男共が「よし!来た!!」「そこだ!掛けろ!!」の声を挙げた直後にロッドがしなり、水面に水飛沫が!!

 

 丁度8寸のキレイなヤマメをヒットしました!

 お見事!!

 

 忠さんの指示どおりでしたが、これができない人の方が多いことです。

 しかも忠さんの提唱する「速い釣り」による難しい釣りであり、お見事でした。

 己が信じる普遍性理論に基づく釣りで得られた、正に価値ある釣果と言えます。

 これで御夫婦揃って今期に「速い釣り」でヤマメをヒットされたことであり、努力が実を結びましたね。

 いや~、良かった。

 

 Yさんがヒットさせたところより上流の流れ込み付近は全くの無反応であり、その8寸は恐らくはこの区間の一番手であったと思われます。

 そのすぐ上流ですが、7寸くらいの魚影が反応するも、2投目以降に反応はありません。

 

 さて、昨年の大ヤマメポイントへ差し掛かりました。

 Yさんの「速い釣り」による1投目に8~9寸の魚影が追ってきましたが、リミットラインまでにバイトさせることができませんでした。

 残念!

 

 その後、流れが岸壁に当たるところの深みのところへの忠さんの1投目に8寸イワナがヒットしました。

 

 ベリーフックをガップリ咥えております。

 

 間もなく退渓点ですが、魚のチェイスが続きます。

 

 退渓点に着いたのですが、御三方より私へ"最後を締めるように"との御指名が掛かりました。

 「いや~締まらないと思いますよ・・・」と、1投目を流れ込みへ着水させて遅い釣りでなるべく右岸側の深い筋を通そうとしましたが、下手で僅かに左岸側を通ってしまったところで、写真左下の黄色い石付近から7寸イワナと思わしきチェイスしたのですが、すぐに帰って行きました。

 その上流もキャストしますが無反応です。

 「やはり、こうなりました・・・」

 

 これにて退渓です。

 ゆっくりと車へ戻りました。

 

 そして、いつものカップラパーティーとベトナム産コーヒーによる"忠食"です。

 何度か当ブログで紹介しておりますが、このコーヒーはIさん御夫妻により提供されております。

 今年も"お陰様"でした。

 改めて、ありがとうございました。

 

 午後は上流へ向かいました。

 入渓点に見えた秋の花一式です。

 

 天候晴れのまま、気温18℃、水温12℃

 

 入渓間もなのく、最初となる大きめのポイントでした。

 Yさんの「速い釣り」による1投目のこと、短い距離でしたが大きな魚影が走り、午前中と同様の光景が・・・!!

 

 皆で"やった~!!""凄い!!!"の大歓声でした。

 

 この区間は忠さんや私の過去の実績では期待薄と感じていた区間でした。

 そこで大きなヤマメを、しかもYさんが見事「速い釣り」でヒットしたということ、暫し唖然となりました。

 

 釣り上げたときは私の目には一瞬"尺近いか"と見えましたが、図ってみると26㎝の泣き9寸でした。

 体高があって太っており、この清流を見事に映した白い魚体にオレンジ掛かった朱をまとい、それはキレイな魚体です。

 これをこの日2度目の「速い釣り」で、しかもこの区間で仕留めたということが、全くお見事でした。

 おめでとうございます。

 

 上2枚が私の撮影ですが、忠さんから「下から撮った方がカッコイイ」との指示で撮ってみると、正しくそのとおりですね。

 

 いや~、本当に良かった!!

 

 さて、ここからは私には無理でしたので、忠さんに撮影をお願いしました。

 私には撮ることのできない、見事な写真ばかりです。

 

 最後にヒットポイントを確認しました。

 なるほど・・・、しかし引き代が短く、難しい状況でした。

 

 忠さんが「さぁて、奥さんがこれだけ釣ったんだから、次は釣ってよ~」とMさんに声を掛けました。

 午前中よりも川幅が広く、Yさんのヒットポイントのすぐ先の左岸側を進み始めたのですが、その邪魔にならないように右岸側を歩き始めたYさんの前に、良さそうなポイントがありました。

 

 1投目を落ち込みの左側へキャストしたところ魚影が走り・・・、

 

 2投目を右側へ着水させて間もなく、6寸イワナがヒットしました。

 腕もあることですが、運も少しながら影響している様です。

 

 この光景を見た忠さんが「いや~、これだと奥さんに皆、釣られてしまうな」と仰り、一同大笑いとなりました。

 しかし、冗談抜きにして、本当に見事でした。

 

 以降はMさんが先行します。

 しかし、魚影は走るのですが深みが足りないところが多く、なかなかバイトに至りません。

 

 時刻は15時半を過ぎて、陽が傾いてきました。

 秋に入り、段々と日が短くなっております。

 

 時間が経つにつれて、長距離移動されていることもあって、徐々にキャストの判断力や精度が落ちてきた感じもあり、道路が近くなったところで納竿としました。

 

 こうして、御三方との楽しい釣行を以て、今年の最終釣行を締め括ることができました。

 ありがとうございました。

 

 帰宅後に拵えてみると、今回のミズの玉は、これで全部でした。

 寂しい限りですが、仕方がありません。

 

 キノコの方は洗って皿に上げるまで、とても良い香りがしておりました。

 これで猛毒なのですから、判らないものです。

 

 後日、9/18(月)の太平山遠景です。

 稲はまだ青さが残っている様に思われ、上新城から太平や岩見で稲刈りが本格化したのは、翌週後半からでした。

 

 最後に、今期の私の釣りに於ける、私なりの総括を申し上げます。

 

 今年は例年よりも夏場の仕事が忙しく、徐々にブログ更新が遅れだして、お盆過ぎ以降の記事は、完全に停滞しました。

 しかし、"ブログを更新するために釣りを休む"というのも本末転倒であり、今回の9/16(土)の釣行までの期間も、なんとか釣行の回数を重ねておりました。

 自己の気構えや気の持ち様次第ながら、現実として在る家庭のこと、仕事のこと、心身の状態のことなど、事象相互の平衡を保てないと、生活に支障を来してしまいます。

 その平衡を保ちつつで釣りに割けた余裕は、ここまでの数年間の実績を踏まえると、一週のうちで一日までが限界と言えそうです。

 

 今年も忠さんと『山女魚乃忠学校』および忠学生と共に、数多くの登校日を重ねることができました。

 忠さんの近くで普遍性理論を伺えば伺うほど、これまでの自己の釣りの考え方や姿勢の甘さを識り、その山の頂きを覗き見ることすら許されない厳しさを感じております。

 そして、普段の釣りに於いて『遅い釣り』や『速い釣り』に臨むに当たり、そのスタートラインにすら立てていないことを自覚しております。 

 

 あと何年この状況下で釣りができるのか。

 年を重ねるごとに、かの文豪 開高 健さんが仰ったことで有名な"悠々として急げ"という言葉に、しみじみと感じ入る機会が多くなっております。

 

 今年も数多くの釣行がありましたが、こうして無事に終えることができました。

 未だ備わっていないことだらけですが、今年も多くの新たな気付きを得て、それまでの気付きに対して、あるべきアングル・レンジ・スピードの捉え方へ熟成しつつある実感を得られる度に、新鮮な嬉しさと楽しさを覚えております。

 誠に幸せなことです。

 

 忠さんと『山女魚乃忠学校』の皆さん、そして『新しいヤマメ釣り』のおかげです。

 改めて御礼申し上げます。

 ありがとうございました。

 これかれも宜しくお願い申し上げます。 

 

 以上です。

 

 

 

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