◆釣行記~視線の先 | 「 晴 釣 雨 讀 」

「 晴 釣 雨 讀 」

晴れた日は大いに釣りを樂しみ…
 雨の日は靜かに讀書や道具の手入れに耽る…
   無理をせず、焦らず、穏やかな心で渓魚との駆け引きを満喫する…

 …ある方から頂いた言葉です

  渓流ルアー釣りや関連することに触れていきたいと思います


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 秋田県渓流遊漁期間の最終日は9/20(水)であり、残すところ一ヶ月を切っております。

 私はパートナーズの忠さん(佐藤 忠雄さん)が主宰する『山女魚乃忠学校』に在籍しており、渓魚は秋になると着き場や動きが夏までとは全く異なる状況となって釣りが難しくことから、お盆を過ぎて秋になりますと、こうした難しい"秋ヤマメ"を相手にするのが、毎年の重要な課題となります。

 そうしたことを踏まえて、9/2(土)は私と他の3名の忠学生と共に、忠さんと登校(=忠さんとの釣行)することになりました。

 

 朝8時にとある場所へ集合したのですが、前日の天気予報は「晴れ」の降水確率は10%ながら、翌朝の天候は暗い曇天でした。

 それでも皆さんの表情は明るく、早々に目的地へ向かいました。

 メンバーは忠さん・岩手県二戸市の斉藤さん埼玉のIさん御夫妻よりMさん秋田市のTさんと私の5名であり、いずれも以前に当ブログに登場された山女魚乃忠学生の一学期生の方々です。

 秋田市のTさんの御名前は高野 比呂実知さんと仰り、今年発売予定(既に発売済み)のパートナーズDVD№95「山の恵みと熊~タケノコ・マイタケ・サクラマス・渓流」にて、険しい山岳での春のネマガリダケや秋のマイタケ狩りの紹介で御出演された山の山菜のエキスパートです。

 

 入渓前に忠さんより1学期生4名に対して、「自分がキャストしないときでも、人の釣りをよく見なさい」「人のキャスト・ルアーの動き・魚の動きなど、一番よく見える場所まで近づいて、よく見なさい」との指摘がありました。

 学ぶ場であることを踏まえて、清々しい緊張感に包まれました。

 

 9/4(土) 旧北秋田郡 阿仁川水系

 天候くもり、気温18℃、水温13.5℃、水位 平水で濁りなし

 この区間は一ヶ月前にMさんと登校したときの同じ河川です。

 秋田県では8月末に今季2度目の大雨災害があったのですが、先回は無かった倒木がいたるところに見られました。

 先月末くらいから朝晩の最低気温は概ね15~17℃くらいで、12℃台になったこともあり、長袖を着なければ寒さを感じる様になっております。

 Mさんがジャケットを着ておりますが、雨対策ではなく「寒いから」とのことでした。

 気象台から9/1に「東北地方の梅雨明けが特定できなかった」との報道があり、平成21年以来8年ぶりとのことで、今年は暦どおりの処暑となりましたが、少し早めに白露の状況となりそうです。 

 

 ポイントごとで1学期生が交代でキャストしながら進みます。

 そして、キャストしない人は忠さんの指示どおりに、キャストされる人の近くへ寄って観察します。

 ここまで魚の反応が見られず、このポイントでMさんの「速い釣り」に5~6寸のチェイスがありました。

 

 斉藤さんと高野さんが「速い釣り」の実践が初めてとなりますので、忠さんより考え方と釣り方について解説がありました。

 

 少し早い感じがしましたが、9月の初めで、河原一面に落ち葉に覆われた場所がありました。

 こうして釣り場に於いても、はっきりと秋の訪れを認識しました。

 

 栃かクルミか判らない実が、河原に何個か落ちておりました。

 ナイフで削ってみると、クルミでした。

 

 先回も2~3本の倒木があったポイントですが、十本近い数に増えておりました。

 

 そしてここは、川の流れが直角2箇所のクランク状になっていたポイントですが、先回とは土砂の堆積形状が大きく異なっており、なだらかなS字の流れとなっておりました。

 

 その少し先で忠さんが「お~、これはいいベンチだ」と、大きな倒木を見つけました。

 杢目が美しく、まるでベンチとして造形したかの様な座面の窪みもあり、皆で座って暫しの一服となりました。

 

 実は、このベンチのところで、1本の枯れ枝を拾いました。

 スタッフの様に使ってみたところ、何とも体の動きの支え心地と使い勝手がよく、結局はこの区間の退渓まで持ち歩くことにしました。

 山からの授かり物の様に感じられました。

 

 さて、魚の反応ですが、Mさんと登校した1ヶ月前と比べると、僅かな反応しか見られません。

 ほとんどの場面で「速い釣り」を仕掛けますが、魚が動かないことが多く、動いても5~6寸が1~2尾くらいが動いてくれても、バイトまでは望めない感じの動きでした。

 

 ここまで、皆さんのキャストのほとんどが「速い釣り」であり、チェイスのない場面でも忠さんからレクチャーを受けながら進んでおりました。

 そうして迎えたこのポイントで、斉藤さんの「速い釣り」に5~6寸のヤマメが突っ込んできました。

 忠さんが「そこだ!」としたところで仕掛けが決まり、「やった~」と水面から魚を出したところで、バレてしまいました。

 

 それでも、適正な場所に於いての仕掛けでバイトさせたことです。

 お見事でした。

 

 その後も状況は厳しいままでした。

 チェイスさせることができても、なかなかルアーと魚の距離が縮まらないで帰す場面が続きます。

 

 斉藤さんのこの場面での「速い釣り」は、最後に仕掛けも決まったかの様に見えたのですが、結局は寸前のところでバイトに至らりませんでした。

 惜しいところまでいきましたが、この深さでは厳しいことでした。

 

 私がキャストしたポイントですが、キャスト後に取り忘れに気付き、この写真となりました。

 1ヶ月前の先回ときと同様の「速い釣り」でキャストしたのですが、序盤で魚が付いてこれないことがあり、忠さんから「速すぎるんだ」との指摘がありました。

 文章と観察を思考へ発展させることができていないことです。

 今にして考えると、昨年の最終釣行における9寸は、これも原因だったかもしれません。

 

 高野さんも、序盤はミスもありましたが、キャストするごとにロッドのしなりを使ったキャストができており、ここでは「速い釣り」でうまく誘えましたが、バイトに至りません。

 惜しい!!

 

 他の方のキャストを観察して、ポイントごとに忠さんから細かい指導を得られておりますので、「速い釣り」の惜しい場面が何度もありました。

 

 ポイントの写真を撮り忘れましたが、倒木の溜まり状のポイントでMさんがヒットしたので、近づいてみると3寸ほどのウグイでした。

 ウグイには罪はないのですが、仕方がありません。

 

 ここも土砂と倒木で大きく地形が変わり、忠さんの背中で隠れておりますが、斉藤さんの目線の先に大きな倒木による深いえぐれのあるポイントです。

 枝をかわして、うまく深い筋にキャストしたところに、8~9寸の大きなチェイスがあり、すぐに帰って行きました。

 

 区間の3分の2を過ぎたあたりで、忠さんが7寸イワナと6寸ヤマメをヒットされました。

 いずれも、水深の浅いところでの「速い釣り」によるものです。

 忠さんが我々1学期生の釣りを御覧になり、この日この川ここの魚の攻略法を判断されて、難しいところで「速い釣り」を見せて頂いたことです。

 

 判りやすく土砂が崩れております。

 ここも来年以降は、全く流れが変わっていることになるかもしれません。

 

 河床を見ますと、自然現象としての「節理」が見られます。

 最近はNHKの番組「ブラタモリ」で、よく取り上げられております。

 この山では、斜面と河床が魚のうろこ状に剥がれるの様で、ここに到達するまでに、そうした細かい石による土砂溜まりが至るところに見られました。

 

 斉藤さんとMさんが忠さん宅へ泊まられるので、ミズの玉を探しておりましたが、川沿いのミズは全滅でした。

 

 終盤は、徐々に魚影が多く見られたのですが、「速い釣り」への反応は続き、されどルアーと魚の距離が縮まりません。

 他の4人がそうした状況でも、忠さんはきちんと釣果を挙げられており、アングル・レンジ・スピードのどれかが状況に合っていないと言えることです。

 

 林道に近いところまでに辿り着き、時刻は正午を過ぎており、ここにて一旦退渓です。

 

 入渓点の広場に戻って、カップラパーティ&ベトナム産コーヒーによる忠食です。

 午前中の釣りを踏まえて、忠さんが「速い釣り」について、各自の各場面での状況や結果に基づいて、解説して頂き、とても勉強になりました。

 

 午後は下流へ入渓しました。

 雲間から陽射しもあり、徐々に晴れてきましたが、気温は19℃で遂に20℃を越えませんでした。

 

 しかし、全く魚影が動きません。

 そして陽が傾いているため、水中が見づらく、釣りづらい状況が続きました。

 

 ようやく陽射しの少ない区間へ来ました。

 しかし、魚影が動いても1~2尾の追い気の少ない小さなものばかりです。

 

 真っ正面からの陽射しで、全く水中を見ることができず、こうなると釣りになりません。

 

 幅が狭くもドン深のポイントです。

 斉藤さんとMさんが、共に1投目で笹藪に引っ掛けてしまいました。

 その後に忠さんがキャストしますが、全く反応なしです。

 

 そのすぐ上のボサ中で、忠さんの「速い釣り」に8寸弱のイワナがヒットしました。

 さすがです。

 

 しかし、依然として魚の反応は薄い状況のまま進みます。

 

 退渓点近くの小さな淵で、忠さんの1投目に8~9寸の魚影が反応しました。

 しかし、2投目に動くのは、僅かな小さい魚影ばかり。

 

 ここで納竿となりました。

 

 道路までの林の中で、ミズの玉を見つけました。

 例年でお盆過ぎに付き始めるのを見掛けておりますが、今年は気温的に秋の訪れが速い感じでしたので、無いはずがないと考えておりました。

 

 車までの道中、高野さんと話をしたのですが、来週にはマイタケ狩りに行く予定とのことでした。

 高野さんも最近の気温から、今年は早く出始めるのではないかと感じたそうです。

 この度の大雨災害により、各地の林道や斜面で崩落が発生しており、熊のこともあって入山が大変かとは存じますが、豊作を願っております。

 例年、禁漁日間近でなければ見掛けない萩の花が、キレイに咲いておりました。

 ススキの穂も出ており、山里では徐々に秋の風景になりつつあります。

 

 現地解散後に、春の連休中にヤマザクラを撮影した田園風景を通りました。

 田んぼの稲穂が頭を垂れて、一面が黄色く色づき始めております。

 

 この日の釣果ですが、忠さん以外に、ヤマメ・イワナの釣果を得られた方はおられません。

 それでも「速い釣り」の特訓を集中的にできたことは、幸せなことでした。

 そして私は、Mさんと一緒に1ヶ月前に同じ区間で釣りをしており、同じポイントでも季節などの諸条件により全く魚の動きが異なることを体験できたことも、貴重なことでした。

 こうして忠さんと続けて登校できたことのおかげです。

 

 秋田県の渓流遊漁最終日は9/20(水)です。

 登校ということで考えると、残る週末は2回、土日祝日は5日となりました。

 釣りをされる方それぞれで都合が異なるかとは存じますが、残り僅かとなったこれからの釣行が、安全且つ楽しく、各自に於いて実りある釣行となることを、お祈り申し上げます。

 

 以上です。

 

 

 

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