◆釣行記~熟れた果実の皮の如し | 「 晴 釣 雨 讀 」

「 晴 釣 雨 讀 」

晴れた日は大いに釣りを樂しみ…
 雨の日は靜かに讀書や道具の手入れに耽る…
   無理をせず、焦らず、穏やかな心で渓魚との駆け引きを満喫する…

 …ある方から頂いた言葉です

  渓流ルアー釣りや関連することに触れていきたいと思います


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 直近の2週間はパートナーズの忠さん(佐藤 忠雄さん)と御一緒させて頂き、山菜狩りがメインの釣行であったり、『山女魚乃忠学校』として他の忠学生と共に釣行(登校)したりしておりましたが、迎えた5/27(土)は久しぶりの単独釣行となりました。

 5月連休明けの5/9(火)に大仙市協和で山菜狩りの方がツキノワグマに襲われる被害が発生しており、熊への配慮しつつで川選択を悩んでおりました。

 先週辺りから、流域面積の広い川でも雪代が落ち着きつつあり、晴天も続いていたことから渇水の心配もあったのですが、5/26(金)の夜中から雨が降り始めていたことを"恵みの雨"などと勝手に解釈しつつ、これまで雪代で足が遠のいていた岩見川水系へ向かうことにしました。

 

 岩見川上流域を通り、橋の上から川を見ると、御覧の状況でした。

 昨夜の屋根に当たる雨音から、そんなに降ってはいないと感じていたので驚きました。

 

 "今日こそは、しばらく雪代で入られなかった区間へ入れるだろう"と期待を胸に狙っていた区間が上流域にあるのですが、下流の濁りで釣りにならないのは気付いておりました。

 しかし、この濁りがどうにも解せなかったことあり、期待薄ながらも、その区間へ向かいました。

 

 林道に車を置き、熊に注意しながら川に着きましたが、やはり、釣りができる状況ではありません。

 それでも可能性のあるポイントへキャストしますが反応はなく、川を変えることにしました。

 

 この濁りについて、この川への私の勝手な認識として、余程の大雨でも無い限りは濁りに比較的強いと捉えていたのですが、林業伐採などで濁りやすくなったの様です。

 

 標高の高い岩見地域ですが、どの田んぼも田植えが終了しておりました。

 そして次に何処へ向かうか悩むのですが、ここ以外も林業伐採している水系が多く、消去法で残されたのは、なるべくは単独行は避けたいと考えていた川でした。

 

 林道から川を覗くと、水位も濁りも高くなりつつありそうでしたが何とか釣りができそうでした。

 "仕方なく"しかし逆に釣果は期待しつつで、熊に注意しながら入渓しました。

 

 5/27(土) 秋田市河辺地域 岩見川水系

 天候雨時々くもり、気温15℃、水温10℃、水位 前日からの雨により高めで濁りも強め 

 私の雨天時の入渓是非の判断基準は、上流にダムが無く、天候が今以上に悪化せず、遡行ができる水位であり、底石とルアーが見えるくらいの濁りであることです。

 水量も濁りもギリギリでしたが、何とか釣りができそうでしたので入渓しました。

 

 そんなに水位は高くなく、横断もゆっくり渡れば問題ない感じなのですが、簡単ではありません。

 このまま左岸伝いに進みたいのですが、間もなく、ちょっとした長い深みに差し掛かりました。

 

 1投目をアップでキャストすると、丁度よい感じの速さでリフト&フォールでトレースできました。

 足元から2m先くらいから、まともにルアーをチェイスする6~7寸の魚影が走り、必死に仕掛けましたが、チェイスしたまま私の股をくぐり抜けて行きました。

 これで今日一であることと、魚の活性が低くないことが判り、少し期待が持てました。

 

 その後に川を横断して、渡河の都合ですぐにまた横断します。

 すると先程よりは浅めながらも、ICからYとなる深みが確認できたので、自然と動くのをやめて、写真中央に見える岸近くの苔石下に1投目を着水させて、Yを通る様にトレースしたところ、そのYで・・・、

 

 5寸ちょっとのヤマメがヒットしました。

 

 キャストした場所が川の中央でしたので、小さい魚でしたが咄嗟にネットが出ました。

 流れの中に立ち込んでのことでしたので、ロッドとネットと魚とカメラを持っての動作が難儀でした。

 

 程なく川幅が広がり、遡行しやすくなりました。

 

 水位が高くて写真では判りづらいのですが、人の頭大の石が点在する中で、筋状に深みが続くポイントがありました。

 その筋と重なる様にアングルを決めた1投目に間もなく・・・、

 

 7寸イワナがヒットしました。

 

 この立ち位置も、先程と同様で諸々難儀でしたが、先程よりはスムーズに対処できました。

 

 その位置から僅かに右岸を見ると、岸近くのYから石が釜状に形成された深みへ続くポイントでした。

 1投目をYに着水して、レンジ深めに比較的ゆっくりとトレースしたところ・・・、

 

 ヒカリっぽい5寸ヤマメがヒットしました。

 

 入渓点からここまでで200mくらいでしたが、サイズが小さくとも3尾の釣果は、直近の状況と比べると、できすぎと言える内容です。

 雨脚が少し強くなってきたことと、この先は地形的に道路から離れてしまうことなど、先に進むか悩みますが、まだ川幅が広い状況が続くので進みました。

 

 岩盤のえぐれ沿いに深みが続くポイントです。

 1投目から反応が見られず、アプローチの段階で感づかれた感じです。

 

 砂場があったので熊と人の足跡を確認しますが、あったのはカモシカらしき足跡でした。

 この先、川が深くて小さな竹藪を抜けるしかなく、20m位でしたが、熊鈴を余計に鳴らして周りを見ながら進みました。

 

 無事に通過しました。

 まだ、渡河できそうな川の状況でしたので、先に進みました。

 

 倒木の前後に期待しますが、1投目から反応がありません。

 

 そして、この川で初めての大場所に差し掛かりました。

 

 間もなく雨脚が強くなりました。

 助けの雨と捉えてアングルを定め、流れ込み目がけた1投目は、その5mくらい手前に着水しました。

 左側の岸から下る岩盤沿いの深みを、ゆっくりとトレースしたところ、駈け上がり付近で・・・、

 

 7寸ヤマメをヒットしました。

 

 アングルを変えて2投目と3投目を決めますが、反応はありませんでした。

 

 そのまま川を横断し続けて、対岸の階段へ向かって進みますが、なんとギリギリ渡れない深さでした。

 山の導きを感じますが、これで退渓を決断できました。

 

 川を下りますが、川面に陽が射してきました。

 

 また竹藪に入ってから川には戻らず、洪水時に川となる跡があり、そこを歩きました。

 胸の高さに揃ったシャクの花が一面に満開で、やがて雲間から射し続けた陽を受けてキレイでした。

 

 警戒しながら歩いていると、"バキッ・バキッ"と近くの樹の枝が折れる音が響き、身構えましたが、動物の気配がありませんでした。

 恐る恐る熊棚を探しますが見当たらず、早々に後にしました。

 

 無事に車に辿り着き、張り詰めていた緊張が解けて、ひと安堵しました。

 帰りの林道から、咲き始めのタニウツギと藤の花を撮影しました。

 

 至るところで、こうした高木に絡みついた藤を見ることができます。

 季節の花としての美しさも感じますが、こうした蔓性植物の浸食力には怖さも感じてしまいます。

 

 林道を抜けた時刻は10時20分頃でした。

 中途半端でしたので、とある事情でしばらく入っていなかった川へ向かうことにしました。

 

 5/27(土) 秋田市河辺地域 岩見川水系

 天候晴れ、気温15℃、水温10℃、水位 前日からの雨により少し高めも濁り無し

 2年ぶりでしたが、近隣の川と比べると全く濁りがなく驚きました。

 と言いますか、個人的にはこれが普通と捉えているのですが、不思議です。

 

 アップクロスの1投目に5~6寸のチェイスがありました。

 直近に人が入っていなくても大人気区間につき、少しでも何かがズレるとダメなのだと思われます。

 

 対岸に野鳥のつがいらしきが見えました。

 最初に見たときはオシドリかと思いましたが、ネットで調べたところシノリガモと呼ぶそうです。

 

 朝一の雨天がウソの様に晴れてきました。

 こう見えて水位は高く、容易に横断できないところだらけてしたので、慎重に遡行しました。

 

 1投目に5~6寸のチェイスがありますが、バイトに至りません。

 

 遡行でここを通過したところ、7~8寸の魚影が下流に走りました。

 流れが緩くも浅いところでしたので、気付けませんでした。

 

 見掛けるニオは微妙な大きさばかりで遡行で余裕がないこともあり、山菜狩りは早々に断念しました。

 ちなみに、直近のものではありませんが熊の痕跡も見られました。

 

 対岸際へ1投目を着水させて、最初のYを通過後の緩流帯で・・・、

 

 4寸ヤマメをヒットしました。

 

 堰堤が見えてきました。

 

 手前の沢の合流点や、堰堤付近の大場所へ何投かキャストしましたが全く無反応でした。

 ここで正午を過ぎたので、他の河川の状況も踏まえて、これにて納竿としました。

 

 "誰にいじめられた?"

 

 陽射しは徐々に強くなり、気温は20℃を超えておりました。

 

 秋田市太平地内から見た空ですが、大きな雲です。

 

 朝は梺しか見えておりませんでしたが、最後に山が全景を見せてくれました。

 

 晴天続きで渇水を心配していたところへの前日の雨でしたので、釣りに於いての好況を期待していたのですが、少し降り過ぎておりました。

 当然のことですが、なかなか人の都合に合う様にはいかないものです。

 

 そして、この5/27(土)の日に、仙北市旧田沢湖町の玉川温泉付近の山林で、タケノコ狩りで訪れていた61歳の地元の女性が熊に襲われて死亡しておりました。

 遂に今年初となる、熊による犠牲者が出てしまいました。

 秋田県はこの日から7/15(土)まで間、県内全域に「ツキノワグマ出没警報」を発令しており、目撃情報の確認や各種の予防と野山での活動への注意を呼びかけております。

 県HPでも専用ページがありますので、下記リンクを御確認下さい。

 ◆ツキノワグマ出没警報 発令中!◆ ~ http://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/23295

 

 話を戻します。

 

 常に熊への緊張からか、帰宅するまで、この日の釣果に対して感情が湧かなかったのですが、振り返ってみると、全てが1投目による釣果であり、キャスト前の一瞬に感じた魚の着き場とトレースコース、それを踏まえた上でのアングル・レンジ・スピードが合っていたことであり、必死な状況ながらも、5尾全ての釣果が狙いどおりの釣果と言えそうです。

 雨に泣き、雨に助けられたとも言えますが、これは嬉しいことでした。

 

 チェイスやヒットに持ち込めなかった場面もあったことですが、この日の経験も蓄積して、これから迎える梅雨の増水や猛暑の中の渇水、そして季節毎に目まぐるしく変化する魚の都合に対応できるように、そして、これまでの実績も活かせるように、更なる釣行に臨みたいと存じております。

 

 以上です。

 

 

 

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