①旧乃木邸と乃木神社
今回は乃木坂~外苑を散策します。
開始早々雨が降ってきましたが、みんな耐えてくれ
乃木坂には、旧乃木邸と乃木神社があります。
旧乃木邸は日露戦争で活躍した乃木大将の邸宅でしたが、この邸宅で大将は悲しい最期を遂げています。
乃木夫妻の殉死を悼み、多くの人々が乃木邸を訪れたことから、1923年(大正12年)に乃木邸近くに乃木神社が建立されました。
当地の説明をして、まずは旧乃木邸へ。
旧乃木邸は、大将がドイツ留学中に見たフランス連隊本部を参考にして自ら設計した木造家屋で、1902年(明治35年)に建てられました。
建物は表玄関側から見ると2階建てに見えますが、実際は3階建てです。
邸内には夫妻愛用の品や調度品が残されており、定期的に一般公開されています。
写真中央の窓のある部屋で大将は自刃しました。
なお、上に貼った夫妻の写真は自刃当日の朝に撮られたものです。
どういう心境で写真を撮ったのだろうか
大将は馬を大切にしており、厩舎は主屋より立派な煉瓦造りとなっています。
厩舎には、日露戦争の敵将・ステッセル将軍から贈られた白馬「壽(す)号」などの愛馬がいました。
乃木神社に行く人は多いと思うけど、乃木邸まで見学していく人は明らかに少ないです。
乃木神社にお参りした際は、ぜひ乃木邸まで足を運んで下さい
こちらが乃木神社。
宝物殿には大将の遺品などが展示されているので、こちらも忘れず見学しましょう。
桜の名所としても知られていますが…この日は天気が悪くて花見客は全然いませんでした


その多大な業績から2024年発行の新千円札の肖像画に採用されることになりました。

キヨッソーネはあまり有名でないかもしれませんが、日本の紙幣や切手印刷の基礎を築いたすごい人なのです。



1878年(明治11年)、馬車で移動中に不満分子により暗殺されました。
隣には、大久保さんの暗殺に巻き込まれ死亡した従者の中村太郎と馬のお墓もあります。
馬さんには名前はなかったのかな
東京帝国大学教授・上野栄三郎の墓所内には、飼い犬だったハチ公のお墓もあります。
日本一有名な犬なので、ここでは見学者もよく見かけます。
この小さな祠がハチ公のお墓です。
こんな小さな祠なのに、花やお供え物が絶えません。
上野の博物館にもハチ公がいるので会いに行ってね。
予想以上にでかくてびっくりします
五・一五事件で殺害された犬養毅首相のお墓。

右が大将、左が静子夫人のお墓です。
塀越しですが手を合わせてきました。
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③明治神宮外苑、聖徳(せいとく)記念絵画館
明治神宮外苑は、明治天皇と昭憲皇太后を記念する施設群です。
現在は、芸術文化やスポーツを楽しめる場として一般に開放されています。
外苑入口から聖徳記念絵画館に続くイチョウ並木。
秋にはイチョウの葉で金色の並木道になる有名な通りですな。
歩いている途中には綺麗な桜がありました。
外苑の中心的な建物である聖徳記念絵画館は、1926年(大正15年)に竣工しました(重要文化財)。
館内には明治天皇と昭憲皇太后の生涯の事績を描いた壁画80枚が年代順に展示されており、当時の政治、文化、風俗などを併せて知ることができます。
様々な大理石を使って作られた荘厳なホールも見どころの一つです。
残念ながら撮影禁止なので館内の写真はありません。
美術館って部屋割りがごちゃごちゃしていてどこから見ていいのか分からない場合がありますが、ここは普通に壁に沿って見て行くだけなので鑑賞しやすかったです。
最後は絵画館裏手の葬場殿趾へ。
ここは明治天皇の御轜車(ごじしゃ、棺を乗せた車)が安置された場所で、外苑造営の際にクスノキが植樹されました。
時は流れ、クスノキは見事な大木に成長しています
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