今回は台東区の竜泉~千束~浅草を巡ります。
前半の訪問地、竜泉や千束は樋口一葉ゆかりの地で、江戸時代は幕府公認の遊郭・吉原がありました。
吉原については下のゆっくり動画で詳しく解説されています。
下の地図のピンク枠で囲まれた部分がかつての吉原遊郭です(星マークは訪問地)。
当時の遊郭は塀と堀(お歯黒どぶ)に囲われ、風俗街だけではなく江戸庶民の観光地にもなっていました。
吉原は現在でも男の欲望あふれる日本有数のソープ街になっています。
女性の皆さんを連れて歩くわけにもいかないので、下の写真はサークル前に一人で撮影してきました(さ、撮影してきただけだぞ)。
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①樋口一葉ゆかりの地
千束稲荷神社は17世紀中頃に創建された稲荷神社で、樋口一葉の代表作「たけくらべ」にも登場します。
境内には一葉の胸像も置かれています。
樋口一葉は明治時代の小説家で、一時期住んでいた龍泉寺町(現在の竜泉)での実体験が「たけくらべ」の題材になりました。

綺麗な館内では様々な資料が展示されています。
吉原の新旧風俗マップがやけに高かった
記念館から少し歩いた場所にある一葉旧居跡。
現在では案内板と石碑が建っているだけですが、ここにはかつて一葉の営んでいた荒物駄菓子店がありました。
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②正宝院 飛不動尊
16世紀創建の天台宗のお寺で、本尊の木造不動明王坐像が大峰山(奈良県)から飛んで帰ったという話が残されています。
上の縁起から、正宝院は別名「飛不動尊」と呼ばれるようになり、現在では旅の安全祈願(特に航空)や厄飛ばし、合格祈願(落ちない)の御利益で人々の崇敬を集めています。
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③吉原ゆかりの地
吉原は塀や堀で区切られており、遊女たちは自由に外出もできませんでした。
お歯黒どぶという堀があった場所を歩いて次の訪問地に向かいます。
吉原の遊女たちは常に病気や妊娠の危機に晒されており、医療が発達していない江戸時代、頼れるものは神様だけでした。
吉原神社は、かつて吉原にあった五つの稲荷社を合祀した神社です。
すぐ近くにある吉原弁財天へ。
吉原のすぐそばには大きな池(花園池、弁天池)があり、そこにある弁天社は吉原弁財天と呼ばれて信仰を集めていました。
1923年(大正12年)、関東大震災が発生し吉原では火災(火災旋風)が発生。
人々は火災を逃れるために花園池に飛び込みましたがそのまま溺れてしまい、490名もの人々が溺死しました。
現在の境内にはわずかに残る花園池、改装された弁天社、そして震災犠牲者慰霊のための観音像が置かれています。
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④鷲神社(おおとりじんじゃ)
前半の最後の訪問地は鷲神社です。
日本武尊が「熊手」をかけて戦勝を報告したという伝説が残っており、これは例祭日「酉の市」となって現在も残っています。
毎年酉の市になると境内には多くの熊手屋さんが出店し、それを買い求めるお客さんで賑わいます。
巨大おかめが飾ってありました
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⑤金龍山 浅草寺
バスに乗って浅草寺へ。
みんなで相談して先に甘味屋さんに行くことになったので、境内東側の二天門から入ります。
1618年に建造された二天門は、国の重要文化財に指定されています。
仲見世近くの甘味処・梅園で休憩。
女性の皆さんは名物のあわぜんざいを食べてました
浅草寺本堂の隣にある浅草神社へ。
浅草神社は浅草寺の創建に関わった3人(土師真中知、檜前浜成、檜前武成)を祀る神社です。
三社祭りではカラフルな連中が湧いてきますが、普段は普通の参拝客で賑わっています。
境内にある「こち亀・友情はいつも宝物」石碑。
口で説明しても伝わりゃしないので、今回から実際のマンガを準備。
経費はかさむけど、みんなに楽しんでもらえればそれで満足です。
境内裏手にある市川団十郎像。
雷門~本堂は人がたくさんでしたが、この辺になるとだいぶ人が減る。
銭塚地蔵堂はわりと最近建て直されたお堂です。
西宮市の銭塚地蔵堂から分霊勧請された六地蔵尊と…
塩を奉納してお参りするかんかん地蔵が設置されています。
削られまくってわけが分からん状態になっておりますな。
このあとも浅草寺の名所を散策したんだけど、あまりの人の多さに疲れてしまってほとんど写真を撮ってませんでした
仲見世以外の出店もたくさんあり、その辺で物食ってる人も多くてなぁ。
出店のテントが映り込むなど、ちょっと写真を撮りにくい状況になってしまった
雷門のそばにある浅草文化観光センターへ。
建物のフィギュアが出るそうだ、ちょっとほしいな。
最上階の8階は無料の展望テラスとなっており、浅草寺やスカイツリーなどを一望できます。

