②明治生命館
「明治生命館」は昭和9年(1934年)に竣工され、昭和の建造物として初めて重要文化財の指定を受けました。
パルテノン神殿を思わせる荘厳な建物ですが、平日はお客様相談センターとして今でも普通に使われています。
営業時間外や休日は中を見学することができます。
今回初めて訪問する人が多く、皆さんその美しさにため息をついていました。
会議室は戦後にGHQの対日理事会が開かれた場所で、かのマッカーサーも出席しています。
壁や柱は全て大理石なのでとてもゴージャス。
こんなに素晴らしい建物なのに、なぜか訪問客は少ないです(荒らされたくないのでむしろ少なくていいけど)。
こちらは食堂。
隣室には食器を運ぶエレベーターまで備え付けられています。
家具や調度品などは各部屋の雰囲気に合わせて用意されています。
食堂や応接室は全体的に華やかな感じです。
見学後はラウンジで小休止。
人が少ないので静かな雰囲気で見学できる点も素晴らしいです。
-------------------------------------------------------
東京駅に向かう途中にはアートオブジェがいくつか置かれています。
面白いアニマルアートもあって「こりゃインスタ蠅するからみんなも写真撮りまくりやで!」と思っていたら、僕以外誰も写真を撮っていなかった
東京駅周辺なんてみんな一度は来たことがある場所だろうけど、よくよく見て歩くと色々あるものですな。
-------------------------------------------------------
②東京駅
大正3年(1914年)に開業した東京駅。
戦時中の空襲で一度焼失しましたがその後再建され、さらに2012年の大規模復原工事を経て、現在は開業当時の丸屋根と内装を取り戻しています。
立派なドーム天井を写真に収める人は多いですが、ほぼ観光客だろうなぁ。
今回はみんなでドーム中央に陣取り、がっつりとドームの秘密を解説!
下の写真だけでも解説ポイントはたくさんあるのですが、これは参加してくれた人だけの秘密ということで。
まぁそんなことは秘密にしなくても、駅舎のあちこちに解説板とかあるんだけどね。
「調べるのが面倒くせえ、お前が教えろ!」と思う人は、是非サークルにご参加を
駅舎内にある「東京ステーションギャラリー」で「奇蹟の芸術都市バルセロナ展」を鑑賞。
絵画や彫刻、家具など様々なジャンルの作品があったので、個人的に飽きずに楽しめました。
東京ステーションギャラリーは、東京駅の遺構やオブジェ展示も充実しています。
階段フロアの創建当時のレンガには空襲で焼けた跡なども残っており、歴史を感じさせます。
2階外通路はオブジェやジオラマ、解説パネルなどを展示。
東京駅の歴史を学ぶなら絶対に外しちゃいけない場所です。
この模様なんて1階からは絶対気付かないよね。
そしてこの模様にも意味があると最近知ったので、早速みんなにアウトプット。
-------------------------------------------------------
③常盤橋周辺
東京駅日本橋口から常盤橋に向かいます。
東京駅と日本橋の間にあるちょっと地味なエリアには「常盤橋」があります。
かつて江戸城の出入口の一つ「常盤橋門」があった場所であり、明治時代には和洋折衷の石橋「常盤橋」が架橋されましたが、関東大震災で被害を受け、さらに東日本大震災でも被災。
長いこと修復工事が続いていましたが、だいぶ形ができてきました。
関東大震災後、常盤橋門周辺を整備したのは渋沢栄一記念財団でした。
その縁から、近くには”日本近代経済の父”渋沢栄一像が建っています。
この像の存在を知らない人は多そうだよね…大河ドラマやお札の肖像画にも選ばれたから知名度が上がればいいけど。
千両箱の上に乗るライオンさんが日銀のマーク。
-------------------------------------------------------
④三越、三井本館
江戸時代、三井家が日本橋で営んでいたのが「越後屋」で、のちに越後屋は呉服部門と金融部門に分離。
呉服部門は明治38年(1905年)、日本初の百貨店「三越」となりました。
三越の日本橋本店には巨大な「天女(まごころ)像」があるので見学に行ったら、ちょうどパイプオルガンの演奏中でした。
金融部門の本拠地となったのが三井本館です。
こちらも昭和初期の建物で重要文化財に指定されています。
明治生命館と似たような建物ですが、こちらは三井の事業・精神を表す12枚のレリーフが特徴となっています。
三井本館7Fにある「三井記念美術館」で毎年恒例「三井のおひなさま展」を鑑賞。
最後の展示室の展示量が半端じゃなくてとても面白かったです
-------------------------------------------------------
⑤福徳の森
今年は暖冬ですが、訪問日は風が強くてとても寒かった
日本橋に着いてからすぐコレド室町に行って、にんべんのスタンディングバーでおでんや卵巻きをみんなで食べました。
珍しく写真を撮ったけど普通のカップおでんにしか見えんな…体も温まってとても美味しかったんだけどね
次はすぐ近くにある「福徳の森」へ。
商業施設の完成に伴って設けられた新しい憩いの場ですが、そこに鎮座する「福徳神社」は9世紀頃から当地に鎮座している古い神社です。
現在は宝くじ当選祈願の神社としても知られています。
写真を撮り忘れたけど、お隣の薬祖神社も参拝。
前はなかった数学?の看板。
ほう、算額(額や絵馬に和算の問題や解法を記して、神社や仏閣に奉納したもの)というのか、初めて知った。
一番左の問題は解答募集中だそうだ、誰か答えを僕に教えろ下さい。
-------------------------------------------------------
⑥日本橋
江戸幕府開府の1603年、徳川家康によって架橋されたのが日本橋です。
五街道の起点、江戸の商業の中心地として大いに発展し、現行の日本橋は明治44年(1911年)に架橋されたものです(これも重要文化財)。
現在でも日本の道路の起点となっており、橋詰には「東京市道路元標(本物、重要文化財)」と「日本国道路元標(複製)」が設置されています。
「日本国道路元標(複製)」を写真に収めている人も多いですが、複製って気付いていない人も多そう
日本橋を往復してたくさんの秘密を解説しましたが、これもここには書きません。
自分で言うものなんだけど、簡単すぎず難しすぎず、いい塩梅でガイドしてもらえるのはけっこう貴重だと思います(調べるの大変だったんだぜ…)。
東京の人はスルーしがちの獅子像、麒麟像ですが、こんなカッコよくて歴史あるオブジェなんておいどんの地元にはなか。
僕は未だに日本橋に来ると写真に撮ってしまいます。
普通の観光客はまず見ないであろう橋の横側も見学。
ところで「日本国道路元標(本物)」は一体どこにあるのだろうか…
寒い中の散策でしたが、東京駅周辺の歴史ある建物見学をたっぷりと楽しんで頂けたかと思います。
新型肺炎が蔓延しつつありこれからのサークル開催もかなり心配ですが、またのご参加をよろしくお願いします。
-------------------------------------------------------
※おまけ
昔どこかで見つけた「日本国道路元標(本物)」の写真。
けっこう昔に撮ったのでそろそろアップデートしたいな、また始発に乗って撮りに行くか