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12月24日、世間はクリスマスイブで浮かれているにも関わらず、週末お出かけサークルは日本人らしく神社仏閣や和の文化に触れる散策に出発です。
集合場所は吾妻橋の近くだったので、最近工事を終えたばかりの金色のう●こもばっちり撮影。
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①待乳山聖天
待乳山という小さな山の頂上にあるお寺で、聖天を本尊とすることから「待乳山聖天(まつちやま しょうでん)」と呼ばれています。
境内のあちこちに施された「大根と巾着」の意匠。
これは聖天のご利益を分かりやすくイラストで表したもので、巾着は商売繁盛を表し…。
大根は良縁や夫婦和合を表しています。
なんとお供え物も大根!
参加者のSさんが実際にお供え大根を一本買ったので、便乗して本堂でお参りしてきました。
お供え大根は有料だけど、お供え後のお下がり大根は無料で配布されるので希望の方は大根をお持ち帰り!
その他、境内には江戸時代の築地塀などもあり趣があります。
前述の通りこのお寺は山の上にあるので、小さな子供やお年寄りは上り下りして参拝するのはきついかもしれない。
というわけで、ここには地上(駐車場)から山頂(本堂)まで行き来する小ゴンドラ「さくらレール」があります。
飛鳥山の回で乗った「アスカルゴ」に近いかな。
「アスカルゴ」より距離は短いのに、「さくらレール」には途中停車駅まである(笑)
遊びで乗るものではないんだけど、さすがに物珍しくて帰りにみんなで乗っちゃいました、すんません^^;
浅草寺からちょっと離れていてさほど有名でもないので、今回初訪問の方が多かったです。
だけど大根やさくらレールなどインパクトはバツグンなので、思い出に残る場所になりました。
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待乳山聖天のすぐ隣には小説家・池波正太郎(「鬼平犯科帳」「剣客商売」など)の生誕の地もあります。
参加者のみんなへの説明を忘れたので、写真でどうぞ。
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②アミューズミュージアム
芸能事務所アミューズが運営している「布文化と浮世絵の美術館」。
民俗学者・田中忠三郎氏所蔵の日本伝統のボロ布展示のコーナー。
貧しい時代、人々は使い古した着物の布を再利用して新たな布としていました。
そういう先祖代々受け継がれてきたボロ布で作った着物をおしゃれに展示しています。
その他、昔の生活道具や土器の展示。
おしゃれに飾りすぎて若干違うような気がしなくもない。
浮世絵に関してはコピーが多く、あとは映像紹介だけなので見応えはイマイチかも…。
最後は屋上の展望デッキ。
浅草寺の側にあるので、ここからは非常に素晴らしい景色が楽しめます。
入場料が高めなせいか人も少ないので、下の人混みとは無縁です。
夜も綺麗だろうな、今度機会があれば夜に来てみよう。
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③浅草神社
浅草寺の境内にある神社。
聖観音像(浅草寺の本尊)を隅田川から見つけた兄弟とその主人の三人を祀っていて、有名な「三社祭り」の「三社」もこの三人を表しています。
境内にある夫婦狛犬が可愛い。
こち亀の石碑なんかもありますぞ。
ここは「大丈夫守」という真っ黒なお守り(紐の色だけカラフル)が珍しくて、たくさんの人たちが買っていました。
自分はグリーン紐を買いましたが、何人かの参加者さんも好きな色のお守りを買っていました(みんなのお守り並べて写真撮ればよかったなぁ)。
右はポイントカード型お守り(の申込書)、いやはや今は色んなお守りを作るもんですな^^;
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④被官稲荷神社
浅草神社の裏にある小さな稲荷神社です。
浅草寺周辺は東京大空襲の際に多くが焼失したのですが、ここには焼失を免れた江戸末期の小さな祠が今も残されていてとても趣があります。
小さいですが思ったよりもたくさんの人たちが参拝に訪れていました。
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⑤太鼓館
今回個人的に一番押していた場所、太鼓館。
太鼓や神輿の老舗・宮本卯之助商店が運営する企業博物館で、一部の太鼓は実際に叩いて音を出すことができます。
撮影可ながらネットへの掲載は禁止なので写真はありませんが、やっぱり一人で行くよりみんなで行った方が断然楽しかった…^^
次回浅草散策する時もここは絶対コースに入れます、そこまで言い切れるほど本当に楽しい場所です。
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⑥スターの広場
伝法院通りのそば、浅草公会堂にある「スターの広場」。
ここでは自分の知っているスターの手形を探したりしました。
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⑦浅草寺
さて、今回の散策の大部分を占める浅草寺です。
「東京の人なら誰でも行ったことがあるだろうし、わざわざサークルの企画で行く必要あるの?」と思う人もいるかもしれませんが、浅草寺は本当に広く、あちこちに色んな仏像やお堂、石碑なんかが建っていて、それらを全て理解している人なんてほとんどいないと思います。
僕は下調べをしましたが、それでも全部を把握しきれなかったので、今回は見どころだけを押さえて散策しました(ブログでは一部を紹介)。
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01、二天門
浅草神社とアミューズミュージアムの間にある小さめの門で、増長天と持国天がいるから「二天門」です。
この門は空襲で焼失しなかった江戸初期の門(重要文化財)。
雷門や宝蔵門に比べたら明らかにマイナーですが、実は歴史あるすごい門なのです。
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02、かんかん地蔵尊
叩かれてもはや原型のないお地蔵様。
写真で見るとちょっと怖い感じがするなぁ。
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03、六角堂
境内最古のお堂、小さいながらも存在感があります。
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04、影向堂(ようごうどう)
御朱印所にもなっているので、普段はたくさんの人が並んでいます。
中には本尊(のレプリカ)と8体の影向衆、それに大黒様がいます。
ここの大黒様は真っ黒でとても面白いのですが、撮影禁止で写真が撮れずみんな残念そうでした^^;
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05、時の鐘
江戸時代の梵鐘で、今も朝6時に時をつげています。
もうすぐ大みそかですが、除夜の鐘もここで鳴らされるそうです。
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06、旧五重塔跡、戦災公孫樹
かつては家光が建てた五重塔がありましたが、空襲で焼失しました。
空襲の焼け跡が残る公孫樹(いちょう)ですが、こちらは今も生きています。
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07、お水舎
天井の龍と龍神像がかっこいい(けど写真の撮り方がイマイチだなぁ)。
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08、宝蔵門
この辺から有名どころへ。
仲見世と本堂の間にある門は、上層に宝物庫があるので「宝蔵門」と呼ばれています。
左右の金剛力士像、「小舟町」の提灯、魔よけの大わらじが特徴です。
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09、五重塔
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10、本堂
628年に隅田川から見つかった聖観音像を本尊として祀っています。
この本尊は絶対秘仏であり、住職ですら目にすることができません。
9世紀に作られた本尊のレプリカが公開されることがありますが、それですら年一回の公開です。
中は撮影禁止なので写真はありませんが、立派な宮殿(中に本尊やレプリカ本尊がいます)や天井画など、さすがにここはたくさんの人が見たことがあると思います。
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ブログでは10ヶ所見どころを上げましたが、実際はもっとたくさんの場所の説明をさせて頂きました。
知っているようで知らなかった浅草寺…僕も本当にいい勉強になりました。
ちなみに、この後は仲見世で揚げ饅頭を食べたのですがまた写真を忘れました^^;
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この後はいったん解散して、仲見世の途中にある甘味処「梅園」へ。
名物の粟ぜんざいを食べたことがなかったので、希望の方々と一緒に食べました。
どんな味なんだろうとドキドキしながら口の中へ…なんだ、饅頭や大福と同じ味(餅とあんこ)じゃねーか
期待していた分拍子抜けしましたが、粟のふわふか感もあり味は普通に美味しかったですよ^^
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11、雷門
しまった、雷門の説明忘れてた…帰ってしまった人用に説明です。
雷門は19世紀の火事で焼失したままでしたが、戦後に松下幸之助の寄進により再建。
正式名称は「風雷神門」といい、提灯の裏側(「雷門」の裏側)にちゃんと書いてあります。
表を風神雷神が守り、裏には男神の金龍と女神の天龍がいます。
金龍天龍は一見人間のようですが、横から見ると尻尾が生えてたりします(つまり人間ではない)。
これもスルーされがちですが、提灯の下には立派な龍の彫刻があるので要チェックです。
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梅園を出る頃はもうすっかり暗くなっていました。
帰る前に「浅草文化観光センター」の展望台から浅草寺の夜景を観賞。
ほう、なかなかの夜景ですな!
おっと、最後の最後でツリーカラーのスカイツリーを観賞し、ちょっとクリスマスっぽい雰囲気に。
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夜景観賞をして今回の散策は終了。
曇空でしたが雨も降らず、楽しく浅草散策ができました。
待乳山や太鼓館など隠れた浅草面白スポットや、浅草寺の細かい案内ができて参加者の方たちには好評のようでした^^
いや~浅草寺の下調べは本当に大変でしたが、頑張った甲斐がありました。
参加してくれた皆さん、寒い中ありがとうございました(大根一本持ち歩いて散策した人はお疲れさまです(笑))。
今回で今年最後の散策となりますが、また来年もよろしくお願いします^^