先週からの風邪も治り、ようやく散策もできるようになりました。
すっかり冬も本番ですね、皆さんも風邪には気を付けて下さい。
というわけで今回は目黒を散策です。
参加者の皆さんとJR目黒駅で合流し、まずは駅の東側へ出発です。
-------------------------------------------------------
①東京都庭園美術館
朝香宮鳩彦王が建設したアール・デコ様式の私邸で、現在は「東京都庭園美術館」として使われています。
建物自体が美術館ということらしいですが、外見は至ってシンプル。
当日は展覧会「装飾は流転する」を開催中でした。
宮様の私邸らしく中は流石に豪華!
だけどアール・デコ様式らしいシンプルで機能的なデザインに仕上げられています。
各部屋に展示物が一つ置かれていて、部屋と展示物の二つを楽しむ感じです。
現代的なオブジェやファッション系が多いですな。
展示物には謎作品も多く、美術に疎い自分には到底理解できないものも(笑)
ガラスの小皿。
綺麗だけどわざわざこの程度のものを飾る必要があるの?
もう少しひねらなきゃだめでしょ。。
しかしよーく見ると…あ、こりゃすげえ!!
あえて何かは言わないけど、正体を知った驚きでポイント倍増!
帰りに小皿のポストカードまで買ってしまうほどの高評価に(ていうか小皿売ってたら買ったのに)。
各部屋の照明がまた興味深かった。
各部屋様々なデザインの照明で、たくさんの照明写真を撮ってしまった^^;
普通の美術館は絵画や器など同じ展示物が多く、自分はすぐ飽きてしまうのですが、ここは部屋も展示物も楽しむタイプで全然飽きが来ませんでした。
時間をかけて見学し、参加者のみなさんも楽しんでくれていたようでした^^
さて、外に出て庭園を一周することに。
秋に来た時は紅葉も綺麗でしたが、すでに冬枯れの景色に。
本館と違い茶室は純和風。
こちらもとても綺麗に保存されていました。
美術館は下見もせず今回初訪問でしたが、とても楽しい場所でしたよ^^
-------------------------------------------------------
②大圓寺
目黒駅西側へ移動し、行人坂途中の「大圓寺」へ。
ここは江戸時代に「明和の大火」の火元になったお寺です。
境内には火災の犠牲者を弔うたくさんの羅漢像が置かれています。
小さいながらも境内には色々なものが置いてあります。
金箔を貼り付ける薬師如来像。
海の中から発見されたとろけ地蔵などなど…。
それとこのお寺は、江戸時代の僧・西運とも縁があります。
西運はすなわち、「八百屋お七」の恋人・吉三の出家後の名前です。
西運はお七の霊を弔うために約27年間もの間、目黒不動と浅草観音を往復日参したそう。
大圓寺の下には目黒雅叙園がありますが、そこの入口には西運が水垢離に使ったという井戸「お七の井戸」が残されています。
-------------------------------------------------------
次の目的地までの間にあるちょっとした歴史スポットをご紹介。
まずは甘藷先生こと青木昆陽の墓。
青木昆陽は江戸時代に東日本に甘藷(さつまいも)を普及させた人物です。
晩年は目黒の地を愛したそうで、今もここに眠っています。
江戸時代に起こった「永代橋落橋事故」の慰霊碑。
碑のある海福寺はかつて深川にありましたが、碑と一緒に目黒の地に移動しました。
江戸時代の木造永代橋は架橋から100年近く経って老朽化しており、深川祭につめかけた群衆の重みに耐えられず落橋しました(1400名もの人が犠牲に)。
今でこそこんな立派な橋ですが、歴史の中では様々な出来事が起こっているんですねぇ。
ちなみに当時の橋は今より100m上流にあったそうです。
-------------------------------------------------------
③五百羅漢寺
江戸時代、松雲禅師は五百体もの羅漢像を彫り上げ、それを祀るお寺として今の江東区大島に創建されました。
目黒の地に移った現在でも現存する300体近くを展示しています。
中は撮影禁止なので、入口にいるサンプル羅漢像や案内動画で説明。
お堂には下のようにそこそこの大きさの羅漢像が鎮座していて、一体一体にありがたい言葉が添えられています。
で、その羅漢像がまるでひな壇芸人のように大勢並び、そこを参拝するようになっています。
ありがたいお言葉を読んでいるうちに心も清々しくなります(若干説教されているよう気も(汗))。
本堂は羅漢像に加え御本尊も鎮座し、三方から参拝者を取り囲むというものすごい雰囲気!
でも怖くはなかったですよ、なかなか落ち着く空間になっております。
「本堂以外は風通しがよくて室内でも寒い」という欠点がありますので、暖かくして見に行きましょう^^;
-------------------------------------------------------
④目黒不動尊 龍泉寺
808年に円仁が創建した不動明王を祀るお寺です。
江戸時代には徳川家の庇護を受けて発展し、江戸庶民の観光名所になっていました。
境内は広く様々なお堂や像があります。
円仁が独鈷を投げた場所から湧いたという霊泉「独鈷の滝」。
役小角像。
不動明王の刀のようですな、でかい!
本堂の裏には17世紀の大日如来像なども。
目黒=さんま程度のイメージしかなかったんだけど、こんなに立派なお寺さんがたくさんあるとは。
まだまだ知らない小さな寺社仏閣もあるので、また今度散策してみたいと思います。
-------------------------------------------------------
⑤目黒寄生虫館
ちょっと変わった博物館としてテレビでもよく紹介されていますね、世界で唯一の寄生虫を扱う博物館です。
苦手な人もいると思うので画像は控えめに。
タイノエとグソクムシの比較、どっちもエイリアン系だけどそういう違いがあったとは。
で、でた~巨大サナダムシ!
なんか生魚を食べるのが嫌になってきました^^;
人のいないタイミングで写真を撮っているので無人ですが、若い女性含むたくさんのお客さんがいました。
テレビのイメージだともっとグロさ全開かと思ったけど、思ったよりは控えめで普通に真面目な博物館でしたね。
-------------------------------------------------------
⑥大鳥神社
日本武尊の霊が白鳥になり当地に舞い降りたことから、「鳥明神」として806年に創建されました。
目黒区最古の神社で、11月の酉の市も有名です。
交通量の多い交差点の側にありながらも、さすが厳かな雰囲気であります。
境内にはイエス像を仏像形式に偽装した珍しい「切支丹灯籠」なども。
-------------------------------------------------------
今回の散策はここまで。
駅からさほど離れていない場所を廻る感じの散策でしたが、たくさんの名所があって楽しんで頂けたかと。
だけどこの日は風が強く本当に寒かった!
皆さん寒さに震えながらの散策でしたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
1月と2月はさすがに寒いので、隔週にしたり、屋内散策(博物館や美術館巡り)を増やす予定です。
時間があればどうぞまたご参加下さい^^