匠の固鞄通信 -9ページ目

初めて海外に行ったはなし

かれこれ27年程過去の話。
20歳の時、おじが商店街の抽選で「ハワイ旅行」を当てました。

「カランカラン~、当選です」ってやつです。

そこで、その旅行へ2つ上の従兄弟が行くことになったのですが、一人もなんだということで、一緒に行くこととなりました。

まあ、汗臭い男二人旅です。

当時は伊丹空港から出発で、空路ハワイへ。どこの航空会社かも忘れました。

到着したらすかさずレイを首に掛けられ、お上りさんヨロシク市内観光へ出発です。

あんまり団体行動好きでないので、とっととずらかりたかったのですが、一日目は空港→市内観光(昼食)→免税店へ放り込まれる→ホテルチェックイン、ということで、初めての海外で逃れる術は持っておりません。

仕方なしにぞろぞろと他のツアー客に混じって観光客になりました。

この旅行、あまりに急に行くことになったので、お小遣いというモノがありませんでした。当時は貧乏アパートに一人暮らしのバイト生活、そうそうお金なんか持ち合わせておりません。

必死でかき集めた20000円を、当時195円/1ドルほどだったと思いますが、100ドル程に両替したのが全財産です。

二日目からは自由行動だったので、虎の子の100ドルを握り締めてワイキキ探索です。
朝食に出掛けたマクドナルド・・・何とセットが10ドル位する。汗
こんな高い朝ご飯食べてたら、あっという間に一文無しです。

あちらこちら探しまわり、カイウラニ通りの外れで見つけた飲食店街。ここで5ドルのヌードルを発見し帰るまで度々訪れておりました。

食費の節約に、日本からシーフードカップヌードルを持って行っておりました。これで夜の空腹を和らげようとポットにお湯を入れ・・・箸を忘れた。汗


ということで、慌ててフロントに電話です。

「ハロ~」
「・・・」

何て言えばいいんだ?中学高校と習ったはずですが口から出てきません。

「ハロー、アイムソーリー」

と電話を切って、こうなった使えるモノを探す。

と、発見しました!歯ブラシ。

ええ、写真の証拠も残っております。歯ブラシのブラシ部分に麺を引っ掛けて食べている様。
歯磨きの時に、ブラシの間につまったネギを鮮烈に覚えております。

そんな「ハワイ満喫」とはほど遠い初旅行でしたが、探究心旺盛な私は、市バスに乗り市内観光。ガイドも何もおりません。2ドル程であちらこちら廻ってくれるので乗らない手はありません。

ワイキキビーチではロングボードを借りて初めてのサーフィン!
教えてくれる人もおりません。

隣を逆立ちしながら波に乗っていく地元サーファー。
立ったまま犬を連れて波に乗っていくサーファー。

時々、波にもまれて海中をグルグル。

そんな経験をしたり、ホテルでハナウマベイ日帰りツアー50ドルを見つけ、市バスに乗ってハナウマベイまで。ハワイではバスを降りるときは紐を引っ張るんですね、今はどうか知りませんが。
大勢の人が降りたところでエイヤッと下車。簡単な地図を頼りにタクシーが観光客を乗せて消えて行った道をテクテクと。炎天下を歩くこと30分、崖の上に着き、見下ろすと写真で見たハナウマベイが!

素潜りで魚見学をして、帰りもテクテクとバス停へ。
その時見た街の景色が、映画で見かけるアメリカの田舎町の風景で「おおこれがアメリカか」と。

そんなこんなで4泊6日の初海外ハワイ旅行でありましたが、「若いうちから外国を見ておくのも勉強」といって、当時そんなに安くない旅費17万程をポンと出してくれた親父に感謝です。

そうそう、親父は昨年他界しましたが、サツマ藩英国留学生の研究をしてたのでありました。
親父、ありがとう。

ビリヤードのキューを運ぶトランクケース

$匠の固鞄通信-キューケース1


ジャ~ン。フルオーダーのビリヤードキューケースです。
オーナーはあちこちの大会で優勝などされているセミプロ、普段はお医者様でございます。

キューは前後2つに別れるんですね。それの太い方(グリップ側)を3本、先の細い方が6本収納出来るように中の仕切が作られております。

「自転車で移動したりするので」ということで、ショルダーストラップは背中に背負えるようにも取付けられるようストラップホルダーが付けられています。

内部はキューのスペースと小物を小分けして仕舞えるケース(マジックテープで本体に取り付け)のスペース、反対側はキューのスペースと革ケース用のナイロン製レインケースを畳んで収納するスペースがあります。

「開いた状態で立てて置く」ため、本体は真ん中で二つに分かれています(通常のトランクは本体部分とフタ部分)。このため、一般的なトランク用の把手が使えず、革の持ち手をそれぞれの側に付けて中央で留めるようにしてあります。また、立てた状態でも運べるよう、トップ部分にも収納式の把手がついてます。


これが内装のキューを留める部分。フラップで押さえます。

$匠の固鞄通信-キューケース3


こちらが外観。堂々としたたたずまい。

$匠の固鞄通信-キューケース2


納品後も、「中の小物ケースを同じヌメ革でつくって」と追加を頂いております。
また、Lightningという雑誌の「これを買ったおかげで人生が変わった」 という特集でも、キューケーストランクと一緒に登場頂きました。

革トランクケースのPDFカタログ請求下さい。

タグのイラストは息子さんの描いた「おとうさん」

$匠の固鞄通信-濱野焼印タグ


医師会報に載せたトランクケースの案内をご覧になり、ご来社頂きました。
旅行用に革トランクを作りたいとのことで、中型クラシックトランクの次に旅行用で人気の高い蛇腹式の中型革トランクを作らせて頂きました。

蛇腹式、別名「中折れ型トランク」は、フタ部分が伸縮出来るよう折り畳まれておりますので、荷物の量に応じてふくらみます。
この部分の細工が難しくて、工場でもこれを作れる方は2人しかおりません。

縮めた時きれいに畳まるように、革に癖をつけたり縫い合わせる部分の引っぱりの強さなど、職人さんの長年の経験があって出来上がるのです。

表題のタグですが、「中に付ける革タグにお好きなデザインを入れられます」と言ったところ、「息子が幼稚園で描いてくれた『おとうさんの顔』を名刺にもいれているので」ということで、『おとうさんの顔』がタグに入れられています。

上の画像は把手などにぶら下げるカードホルダーで、中のタグと同じ焼印を捺してあり、追加で3つお作りになりました。


こちらが本体。フタが蛇腹式です。

$匠の固鞄通信-濱野トランクケース1



持ち運び時にあると便利なショルダーストラップも作りました。
本体のベルトの間にある帯は、キャリーを通すためのもので、文庫本やチケットなどを入れられるようにポケットになっています。


$匠の固鞄通信-濱野トランクケース2


革トランクケースのPDFカタログ請求下さい。