ゲコゲコっ
どうも、唄種です。
カエルがいつまで経っても苦手です。
昔、カエルのプールと呼ばれる岐阜の山奥の潰れた屋外プールで遊んだ時に、カエルに囲まれた記憶があるからです。
でも最近、それが現実だったのか夢の中だったのか、わからなくなってきました。
...ただ、カエルさんが苦手な事には変わりないので、どっちでも良いんですが。
さて。
もうすぐ卒業シーズンですね。別れの季節。寒いし寂しいなんて酷いこと。
そういうふうになっているんだから、仕方ないんですけどね。
私の同期ももうすぐ会社を辞します。
金曜日に、最後のサシ飲みに行ってきました。
しばらくできないのです。彼女は彼女の野心を叶える足掛かりを作るため、しばらく俗世から離れる決断をしたのです。
彼女の大好きなシャンパンで乾杯。
私も彼女のお陰で、シャンパンを美味しく頂けるようになりました。
分かってたんだけど、その日が近づくにつれ、寂しさが増してゆきます。
でもこうやって、私との時間を作ってくれることがとても嬉しかった。思う存分、食事もおしゃべりも楽しみました。
実は、今の会社の最終面接は、彼女と私含め、三人で合同面接だったんです。
どう考えても自分とは違い過ぎる素晴らしい経歴の持ち主で、面接での発言も魅力的で知的で。段違いに意識の高い人だったんですね。
それで私、帰る方向が全く反対なのに彼女と話がしたいがために遠回りして帰ることにしました。所謂ナンパみたいなね。
こんな素敵な子、話しかけてみなくっちゃって。
どうせこの会社に入ることもないだろうし、思い切って声かけて駅まで喋って帰ろう。その時の面接より私は高揚してました。
それから、なんのご縁か、募集人員一人の枠だったところ、私たち二人が受かって、同じ職場に務めることが出来ました。
彼女と過ごした2年間、私は自分の知らない色々な世界を彼女から聞くことが出来たし、刺激を沢山貰いました。
英語が堪能なのに、日本の中小企業の経理部に入った彼女は、ついぞ日本企業の慣習に染まることなく自分を貫いて、その去り際もあとを濁さず颯爽としています。
もちろん、とてもいい影響はしっかり残して。
自分に正直で素直なんだけど、決して甘やかさない姿勢は本当に見習いたいところ。同年代の子たちとはなかなか価値観合わないだろうなぁと思います。
ここまで仲良くさせてもらった事が、私には一番誇らしくて嬉しいこと。唯一無二の彼女を見て、私もまた自分が唯一無二だと思ったし、それは誰しもがそうなんだということ。
彼女から学んだ最も大きなことは、
『主体的に考えること』。
自分がどうしたいかが全ての行動基準で、自分で決めたことには責任をもって取り組むこと。そうすることが、人生を楽しむ唯一の方法だということ。
誰も私の代わりにはなれないんだから、何をやるのも自由なはず。
会社や家族や友人や、そういったもののせいにして動けないと喚いて何が楽しいの?自分で選んで悩んで迷ってやりきった後、また何かを選択する。その繰り返しから逃れる事は出来ないんだし、いっそ自分から立ち向かって行こうよって、そういう事を私は教えられた気がします。
『シュワシュワが飲みたい!』
彼女の言う『シュワシュワ』は、『シャンパン』のこと。暑い夏の日の昼休みにそう叫ぶこともしばしば。
よく食べよく飲みよく喋り、人生を思う存分謳歌していくだろう彼女の活力は、見る人を卑屈にさせるよりむしろ勇気を与える。私はこれからも、彼女の進んでいく道を時々覗いては応援して行きたいと切に願っています。
私たちの会食は、最後まで手を抜きません。美味しいものをしっかり頂きます。

