活力10%未満


唄種です。




さて。なんぜこのように無気力なのか。
それを解き明かすのは無理というもの。人の気持ちは、理由なしに浮いたり沈んだりする。

想像の域で話すならば、ホルモンの関係とか、秋になったからとか。寒くなると人の気持ちは塞ぎやすい...らしい。あと、月の満ち欠けとかも結構影響するんだとかなんとか。

いずれにせよ、想像の域を出ないので、訳も無く活力は低下しているわけです。


こういう時は、
テンションなんか上がるわけがない。

ということで、ただただ淡々と毎日を送り、粛々と勤めを果たすのみ。


そんな時に、1冊の本との出会いがありました。

お坊さんは言いました。

『自分は特別な存在などいない』
『生きてるだけで価値のある人間なんかいない』
『正解もなければ間違いもない』


特別な人間にならなければとか、
善悪の判断とか、
自分に価値があるのないのと、

そういうこと考えているのにつかれてるんだなぁと思います。


基本的に私は役に立たない人間だっていう自覚があるので、
自分に価値があるように見せるのはストレスなんです。
本当に自分に価値があるかどうかなんて私にはわかりゃしないのです。

人によって見方も違う。
そんなこと気にしたって、どうにかなるもんじゃないんだから、目の前に現れた事象をただ受け入れてたらいいんでないの。


お坊さんはいいました。

生きてるだけで、辛くて切ない。
それをどれだけ緩和させて生きられるか。


安心したというか、
何でも前向きにとらえろとか、
幸せになるためのハウツー本よりも、
受け入れやすい感覚だと思う。


『生きててごめんなさい』
そう思ってるんじゃないかと高校の時の先生に嫌な顔されたけど、

何が悪いんだろう?
だって、何の役にも立たない私が、
人様に迷惑かけて傷つけて、
色んな命を頂いて生きているわけだ。
『生きててごめんなさい』
私にとっては当然の感覚じゃないかと思う。


でもだからといって、死のうとか思うわけじゃないのだし。
生きてて申し訳ないけど、頂いた命なので生きられるところまでは、生きます。

でもその生になにか特別な意味があるわけじゃない。


自分の中で一通り考えが巡った後、
何が変わるわけじゃないけど楽になった。

ありがとう。お坊さん。
宗教は人が人のことを突き詰めて考えた学問なんですね。あまり興味持ててなかったけど、勉強するのも面白そうだわ。