唄種です。
もうどのチャンネルつけても地震のニュースばかりですね。
現地の報道を聞いていると胸が締め付けられる思いです。
阪神大震災の被災者である私ですが(私の住んでいる区はほとんど大きな被害を受けずに済みましたが)、その時よりも震災の恐ろしさを感じます。
当時、私は小学4年生で、何千人の方が亡くなったと聞かされても、まるで実感がなく、学校が休みで友達の家で寝泊まり出来て嬉しいな、とその位にしか感じていませんでした。
実際に震災が恐ろしい、悲しいと感じたのは、『先生あのね』という作文の中で最も辛い被害を受けた子の文章を読んだ時でした。
詳しい内容は覚えていませんが、
『……お母さんが瓦礫の下敷きになって動けんようになった。助けてと叫んでも皆、「すぐそこまで火が回ってきてる危ないで!」という。私は必死でお母さんを瓦礫から出そうとした。でも、お母さんが「あんただけでも逃げなさい。早く!」と言った。……』
その時にやっと、私は本当にバカだなと子供心にもわかりました。
今でも自分の感受性の乏しさに嫌気が差しますが、それを自覚するきっかけになったのがこの時だった様に思います。
今回、NKさんのお芝居には、『世界の終わり』という言葉が何度も出てきました。もしかすると見る方によっては『不謹慎』と思われたかもしれません。
しかし、連日放送される津波に押し流される町の様子は、まさしく『世界の終わり』に思えました。
物語の中で、地球の中にはもう一つの地球が作られていて、故障したら丸々取り替えると言っていましたが、本当にそうであっても、戻ってこないものもある。結局人間は地球に住まわせてもらっているんですね。
その中で、幸せも不幸も普通なことも普通じゃないことも起こっていて、毎日が繰り返される。
でもそれはすべて人の中で生きているから起こることだと思います。
感謝すべきは人であって、恨むべきも人。
他人だろうが、自分だろうが人は人。
お芝居をしていて、それを痛感しました。
なんで、お芝居をしているんだろうかと改めて考えている今日この頃です。
きっと私の中に、自分ですら見えていない何か表現したいものがあったんだなあと、NKのお二人に気付かされた様に思いました。
ご来場頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
演劇空間WEAVE CUBEとしてのお芝居までしばらくお時間を頂きますが、どうか、次回をお楽しみにお待ち下さいませ!
演技や芝居に対する気持ちを新たに、良い空間を創りあげたいと思います!
もうどのチャンネルつけても地震のニュースばかりですね。
現地の報道を聞いていると胸が締め付けられる思いです。
阪神大震災の被災者である私ですが(私の住んでいる区はほとんど大きな被害を受けずに済みましたが)、その時よりも震災の恐ろしさを感じます。
当時、私は小学4年生で、何千人の方が亡くなったと聞かされても、まるで実感がなく、学校が休みで友達の家で寝泊まり出来て嬉しいな、とその位にしか感じていませんでした。
実際に震災が恐ろしい、悲しいと感じたのは、『先生あのね』という作文の中で最も辛い被害を受けた子の文章を読んだ時でした。
詳しい内容は覚えていませんが、
『……お母さんが瓦礫の下敷きになって動けんようになった。助けてと叫んでも皆、「すぐそこまで火が回ってきてる危ないで!」という。私は必死でお母さんを瓦礫から出そうとした。でも、お母さんが「あんただけでも逃げなさい。早く!」と言った。……』
その時にやっと、私は本当にバカだなと子供心にもわかりました。
今でも自分の感受性の乏しさに嫌気が差しますが、それを自覚するきっかけになったのがこの時だった様に思います。
今回、NKさんのお芝居には、『世界の終わり』という言葉が何度も出てきました。もしかすると見る方によっては『不謹慎』と思われたかもしれません。
しかし、連日放送される津波に押し流される町の様子は、まさしく『世界の終わり』に思えました。
物語の中で、地球の中にはもう一つの地球が作られていて、故障したら丸々取り替えると言っていましたが、本当にそうであっても、戻ってこないものもある。結局人間は地球に住まわせてもらっているんですね。
その中で、幸せも不幸も普通なことも普通じゃないことも起こっていて、毎日が繰り返される。
でもそれはすべて人の中で生きているから起こることだと思います。
感謝すべきは人であって、恨むべきも人。
他人だろうが、自分だろうが人は人。
お芝居をしていて、それを痛感しました。
なんで、お芝居をしているんだろうかと改めて考えている今日この頃です。
きっと私の中に、自分ですら見えていない何か表現したいものがあったんだなあと、NKのお二人に気付かされた様に思いました。
ご来場頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
演劇空間WEAVE CUBEとしてのお芝居までしばらくお時間を頂きますが、どうか、次回をお楽しみにお待ち下さいませ!
演技や芝居に対する気持ちを新たに、良い空間を創りあげたいと思います!