2021年も残すところあと2日。

 

今年はLibertadにとって大きな変化のあった一年となりました。

 

9月より武者修行をすべく岡山県井原市へ移り、現地の縫製工場で「縫製の神様」こと生駒悦子さんに弟子入りして3ヶ月半。

 

毎日生駒さんの指導を受けて自身でミシンを踏みながら、現場と一緒に企画を進めてきた今年最後の新作は2022年限定ジーンズ。

 

通称・「生駒スペシャル」こと"L3C"(エルスリーシー)です。

 


 

なんとも偶然のタイミングでしたが2022年で縫製工場サイキMFGは創業50周年を迎えます。

 

そんな縫製工場を支え続けてきた「縫製の神様」生駒さんのミシンを踏み続けて65年というキャリアと、創業50周年を記念したメモリアルなジーンズを作りたいと企画を始め、生駒さんと縫製工場の社長、そして僕の3人がミシンを踏んで共作して完成したのがこの限定ジーンズ。

 

当初は「生駒さんが丸縫いするジーンズをお客様に届けたい」と考えていましたが、彼女はもう80歳。

本人も「一人で全て縫うのは体力的にも少し不安がある」とのことで、「社長と西尾さんも手伝ってくれるなら」ということで【99本限定】で実現した特別企画です。

 

サンプルは前身頃を社長が担当、僕はバックポケットなど後ろ身頃と特殊ミシンを担当、生駒さんが巻き縫いやベルト付けなど組み立てを担当。と、とにかく品質にはうるさい3人がああだこうだ言いながら共作しました。

 

 

今回は同じデザインで2種類の生地をご用意しました。

なぜかというと、僕が最終で生地を迷って決定できなかったからです...。

でもどーせなら、両方作ってお客様に好きな方を選んでいただく方がいいんじゃないかと。(裁断が面倒なんですが...)

 

 

というワケで、まずひとつは50周年となる縫製工場の社長がチョイスした15ozのヴィンテージセルビッチデニムを使用したオールドタイプの"1972"ver.と、もうひとつはデザイナーである僕がチョイスした14ozのジンバブエコットンセルビッチデニムを使用した"2022"ver.

 

それぞれ異なる表情のセルビッチデニムで、好みに合わせてお選びいただけるようになっています。

 

それでは順にご紹介します。

 

まず"1972"ver.。

 

素材は15ozとかなりしっかりした厚みがあり、カラーは特濃のスタンダードなインディゴカラー。

 

縫製工場の社長が「デニムを縫い続けてきた工場50年の歴史を象徴するヴィンテージ仕様に仕上げたい」とチョイスしたヴィンテージテイスト溢れるセルビッチデニムです。

 

 

そしてもうひとつの"2022"タイプは、デザイナーである僕がチョイスした14ozのジンバブエコットンセルビッチデニム。

 

Libertad(リベルタ)が一番最初にリリースしたリジッドデニムはジンバブエコットンのセルビッチデニムでした。

 

僕の好みなんでしょう。世の中にはたくさんのセルビッチデニムがありますが、僕が選ぶのはこのジンバブエコットン素材のものが多いです。

 

 

同じデザインなのでパッと見たところあまり大きな差は感じられないかもしれませんが、素材感や色味は全く異なります。

 

並べて見るとこんな感じです。

 

左が"1972"、右が"2022"。

 

 


シルエットは2021年にアップデートした定番のスリムテーパードである「Cigarette」。ヒップラインがより洗練されたシルエットになりました。

 

そしてディテールですが、今作では限定仕様ということで一部デザインと縫製仕様を変更しています。

 

画像は"1972"ver.でご説明します。
 

 

まず変更した点は、フロントボタンが初期の頃のドーナツタイプに戻しています。

社長が「ボタンはドーナツ」と譲らないので、コッパー色のヴィンテージカラーを採用。

 

 

そして今作はリベットが特徴的です。

ヴィンテージ仕様の「打ち抜きリベット」を採用。

 

ここまではよくあるヴィンテージ仕様ですが、リベットを打った後に、さらに二度打ちすることでリベットの頭を潰してフラットにした二度打ち仕様。これがまた雰囲気が良いのです。

 

 

ウォッチポケット(コインポケット)にはセルビッチ(耳)を使用。

 

見えない部分ですが、ちょっとしたお遊びを入れてあります。

 

 

ベルトループの本数や革パッチ含めた付け位置もデザイン変更点のひとつ。

革パッチの取り付け位置を脇に寄せ、脇ループを少し移動しています。

 

リベルタのジーンズのベルトループって、巾が10mmのループなんですよ。(だいたい12mmが多い)

 

これが12mmだと少しどんくさいというか、リベルタっぽくないのです。スッキリしない。

 

でも10mmループは自動機でループ縫い付けができないので、全て仮付けしてから閂止めします。実際に作業しているとまあまあ手間がかかるんですよねー。
 

 

そして【限定99本】のシリアルナンバーが入った革パッチと、"L3C"を彫刻したSilver925のプレート。

 

お馴染みリベルタのブレーンである京都の彫刻作家・Junji Morimoto氏が原型制作から仕上げまで自らが一点一点担当して制作する、何とも贅沢なパーツ。

 

これは他では絶対にできない部分。だって「ジーンズのパーツを芸術作家に作ってもらう」という無茶苦茶な話ですからね。

 

旧友でなければ絶対に実現しなかったパーツです。
 

今回プレートの形状はシンプルに長方形になっていますが、今回は側面にもちょっとした手間を加えて、「ヴィンテージ仕様」にしてあります。

 

今回はプレート、革パッチ、と右脇にデザインを寄せてあります。チラ見せ時のインパクトは絶大。

 

 

そして脇の抑えのステッチもデザイン変更が入っています。

 

往復でステッチを走らせ、上下を閂止めした限定仕様。

 

これ、生駒さんのイニシャルである 「I」 に見えませんか??

「生駒スペシャル」的な仕様。

 

このステッチね、サンプルは僕が縫った(縫わされた)んですが、生地が重なってボコボコした箇所でして....真っ直ぐ縫うのがマジで難しかったです。(1回ほどいた)

 

若干のヨレはご容赦ください。

 

そしてここも特別仕様のひとつ。

 

今作はポケットスレーキがヘリンボーンになっています。

 

スレーキには「縫製の神様」生駒悦子さんの直筆サインスタンプと、創業50周年となる縫製工場・サイキMFGのファクトリースタンプが並んで入ります。

 

生ける伝説、生駒さんのサイン....このような企画も最初で最後かもしれません。

本人からお話しを聞いていると本当に凄い人生ですよ。

 

ミシンを踏んで女手ひとつで子供を育て、今も縫製工場にとってなくてはならない存在。

 

今も朝から畑仕事して工場でミシン踏んで、帰ったら晩ご飯まで作るというんですから。

 

どれだけパワフルな....

彼女の人生を映画にしてもらいたいと思うほどです。

 

ほんとね、井原市に市民栄誉賞でも与えていただきたい。現役で工場のラインに入って65年以上ミシンを踏んでいる職人さんって他にいるんでしょうか?いたら教えてください。

 

 

この企画に関しては生駒さんも「名前まで入れてもらって本当に光栄です。」とおっしゃってました。

 

いやいや、生ける伝説ですから。逆にスタンプなんかにして申し訳ないくらいです。

 

でも生駒さんの名前を刻んだジーンズを作るのは僕の長年の夢でした。

 

「縫製の神様」に弟子入りして、一緒に製品を作ることになるなんて、昨年までは考えてもいませんでした。

 

こうした形で実現することができて本当に嬉しいです。

 

 

このサインスタンプは僕の旧友であるグラフィックデザイナーが忠実にトレースしてくれました。

 

 

裾はユニオンスペシャルでチェーンステッチです。

内股は巻き縫い仕様、脇はセルビッチ使い。

 

そういや僕が生駒さんに初めて教わったミシンがユニオンスペシャルでした。

 

 

 

そして"2022"ver.の画像はこちら。


"1972"に比べると少しザラ感の目立つ生地。ジンバブエのセルビッチはこういう織りが多いですね。

 

色味もスタンダードなインディゴというより、ほんのり黄味が入ってはいるものの緑っぽくはありません。

 

 

こちらは耳部分に特徴があって、耳のラインが赤白逆。

 

僕はマルボロカラーと呼んでますが。

 

 

2種ともデザイン、シルエットは同じなので異なるのは生地だけ。

 

ヴィンテージ好きの方は"1972"ver.の方が無骨な感じがあって経年変化などもお好みかもしれませんが、穿き心地はジンバブエコットンの"2022"ver.の方がソフトで艶っぽい表情が楽しめます。

 

 

最後に着用画像。寒いけどデニムはTシャツや!ってことでTシャツで撮影しました。
 

172cm、64kgで28inchを着用したものです。(タイト目です)

 

今年に入ってから若干パターンを修正してあるので、2021年の限定"Warpaint"に比べて、サイズスペックは同じでもヒップラインがよりスッキリした印象を受けます。

 

"1972"の着用画像
 

 

"2022"の着用イメージ

 

 

オーバーサイズで穿くなら2~3インチUPをオススメします。

 

オーバーサイズ(3インチUP)でベルトで縛って穿くとこんな感じになります。(以前に撮影した画像)




ということで、

2022年限定モデル"L3C"は本日【12月30日 PM22:00~】受付開始となります!

 

生産数は2モデル合計で【限定99本】となりますので、上限に達した時点で受付終了、完売とさせていただきます。

 

また、シリアルナンバーについてはご予約をいただいた順番に割り当てとさせていただきます。ナンバーのご指定はできませんのでご理解くださいませ。

 

販売価格は税込30,000円、お届け予定は【2022年の3月上旬(できれば2月末)】を予定しています。

 

サイズなどのご相談はオンラインストアよりお気軽にお問い合わせください。^^

それでは本日22時より!皆さまのご来店お待ちしております!



※生駒さんへの応援メッセージなどございましたら本人に伝えさせていただきますので、是非ともお問い合わせフォームからご投稿くださいませ!^^


KTF.

 

 

 

 

★オマケ★

 

画像を見て「んっ?」と感じた方、すいません。
サンプル制作時に、僕がLibertadのブランドネームを縫い付けるのを忘れてしまいました。笑

本生産では通常通りベルト内側にブランドネームを取り付けしますのでご安心ください。

 

 

 

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