横須賀市にとって、嬉しいニュースが入って来ました!
2027年のNHK大河ドラマは、横須賀にゆかりのある小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)を主人公(俳優は松坂桃李)にした幕末から明治維新の時代を描く発表がありました。
小栗上野介忠順は、日本の近代化と横須賀市の発展の礎を築いた横須賀製鉄所(のちに横須賀造船所に改名、現在の米国海軍基地)の建設に尽力し、勝海舟のライバルとも呼ばれ、作家・司馬遼太郎が「明治国家の父」と呼んだ人物です。
横須賀製鉄所は近代的総合工場で、ドライドックが今も米軍基地内に残っています。フランス人技師を使ったことで、日本で初めてメートル法が使われ、西洋式時計、曜日制度、月給制度、年功給、が用いられた。
横須賀製鉄所以外にも、鉄道建設、国立銀行、郵便制度、郡県制度の創設、株式会社などの発案。
大隈重信は、「明治政府は近代化政策はそっくり小栗の模倣をしたもの」と語った。のちに東郷平八郎は「日本がロシアのバルチック艦隊を完全に破ることが出来たのは、小栗上野介が横須賀造船所を作っておいてくれたおかげ」と遺族に感謝したと言われている。
しかし、なぜか?歴史の教科書にはほとんど載っていません。
幕末に幕府の命運を一身に背負ったような天才が、後世に名前が残っていないのは、明治新政府に歴史の闇に葬られたから…。
2027年は小栗上野介生誕200周年。歴史の闇にスポットが当てられ、横須賀が全国的に脚光を浴びる大きなチャンスになりそうです。
ヴェルニー公園内にある小栗上野介の石碑