米どころ富山は早稲の稲刈りが済み、収穫前のコシヒカリの稲穂が重そうに垂れています。
そろそろ夏の疲れが出やすくなる頃でもあります。
早めに手当てをすることで、休息による回復も早まり健やかな体を保つことができますので、ご紹介しましょう。
そのキーワードは「秋の体に衣替え」です。
和漢膳(薬膳)では、食養生のポイントを「培陽潤肺」(ばいようじゅんぱい)といい、体を温め肺を潤す作用の食物をとると、健やかに秋を過ごせると考えます。
秋風と共にだんだんと肌寒くなり、よく晴れて空気が乾燥しますので、ノドや気管など呼吸器系が不調になりがちです。
肺を温め、ノド、咳によい食物をとります。
漢方では、白い食材は肺に作用すると考えますので、秋大根、ぎんなん、れんこん、百合根、梨などの旬の白い食材が効果的です。
咳はいつ頃出るかで病を推察することができるんですよ。
例えば、喘息の方は明け方、心臓が悪い方は寝てから1~3時間後、ストレス性の咳は日中よく出ることが多いのです。
咳や喘息にお勧めの和漢膳食材は、貝母(バイモ)、桔梗(キキョウ)、五味子(ゴミシ)、麦門冬(バクモンドウ)、天門冬(テンモンドウ)などです。
上記の中でも即効性があって人気なのは、貝母(バイモ)です。ユリ科のマミガサユリの鱗茎で、外面が純白で小粒のものほど良質になります。
中国では粥にしたり、煮物などによく使われます。
年々高値となり、高嶺(笑)の花となって悲しいです。
漢方薬店では大きな粒が扱われていますが、そのまま料理に使うと苦みがあり、ティーバックに入れて煮込む方がおいしくいただけます。
貝母粥
貝母粥の作り方
<材料4人分>
薬膳食品
貝母 小さじ1
・米 1カップ
・山芋 80g
・梅干し 1個
・あさつき 3本
・だし汁 6.5カップ
・塩 小さじ1
<作り方>
(1)米は1時間前に洗ってザルに上げる。
(2)・山芋は皮をむき、薄く半月切りにする。
・あさつきは小口より細かく切る。
(3)鍋にだし汁、米、貝母を入れ、煮立つまで強火、後弱火で15分煮る。次に山芋、塩を加え、さらに10分煮、小さく果肉をちぎった梅干しとあさつきを加え火を止める。
ぜひお試しいただき、免疫力を高めて秋を元気にお過ごしくださいね。
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