今年は雪が多く春が待ち遠しい黒部ですが、雪が溶けた庭からふきのとうが顔を出しはじめました。
静岡の伊豆では、河津桜祭りの桜便りが聞かれ、テレビ画面に映る咲き誇ったピンク色の花と、我が家の大島桜の堅い堅いつぼみを見比べると、日本も広いなぁと思います。
今朝は佐賀県から生薬のご注文をいただきましたが、なんと今日の温度は18度と書かれてありました。
そこかしこに春の訪れを感じる便りに、春はもうそこまでと胸がわくわくときめいてきます。
和漢膳(薬膳)では、ふきのとうや菜の花、タンポポなどの苦味の味覚は、寒い冬の間にこわばった筋肉を目覚めさせる作用があると考えます。
冬眠から覚めたクマもふきのとうやこぶしの花芽を食べて、腸の蠕動運動を促し、体を目覚めさせると言われます。
また、暖かくなる陽気に毛穴も少しずつ開き、肝臓の働きで血流や代謝もよくなり、上へ外へのエネルギーが高まるのです。
春にドライブへ行きたくなったり、習い事など何か新しいことを始めたくなるのも、この季節のリズムと大いに関係があるのです。
肝臓の働きを高めるのは、酸味です。苦味と酸味の組み合わせの「菜の花のからし酢和え」はおいしくもあり、春を健やかに過ごす料理なのです。
カロリーの栄養学では旬の食材は栄養価が高く、安価とのみ捉えますが、東洋医学を基に作る和漢膳(薬膳)には、旬ごとに季節を元気に乗り切る知恵が込められています。面白いですね。
私たちも自然界の一員。旬の食べもので、体の環境を整えましょう。
今晩は、「菜の花と鶏肉の辛子酢あえ」で、春の体に衣替えをどうぞ。
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「菜の花と鶏肉の辛子酢あえ」
<材料4人分>
和漢膳(薬膳)食材
陳皮 小さじ1
・菜の花 1把
・鶏むね肉 100g
酒 大さじ2
水 大さじ2
辛子酢
・だししょう油 大さじ1.5
・水 大さじ1
・酢 大さじ1/2
・砂糖 小さじ1
・練り辛子 小さじ1/2
<作り方>
(1)陳皮は水に漬けてもどし、みじん切りにする。
(2)菜の花はスソの堅いところは切り、熱湯に塩ひとつまみ入れた中で色よく茹で、水にとる。
5センチ長さに切る。
(3)鶏肉は酒、水を加えフタをし蒸し煮にする。
食べやすく切る。
(4)辛子酢で食べる直前に(1)(2)(3)を和え、器に盛る。
<今回使用した和漢膳(薬膳)食材>
陳皮(ちんぴ)
ミカン科のウンシュウミカンの成熟果実の果皮。
真の陳皮は橘皮(きっぴ)の年を経たもの(陳久品)をいう。
食味=苦・甘、食性=温。
用途:食欲不振、嘔吐、咳を鎮める。
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