立春を過ぎ、春が動き始めているのを感じます。
我が家の庭のフキノトウが顔を覗かせました。冬枯れの枝にも蕾が膨らんでいます。
南国鹿児島ではもう1月末から黄色一色となった菜の花の絨毯の中を歩く「いぶすき菜の花マーチ」のイベントが開催されていますものね。
菜の花が咲き始めるともう春です。もともとは菜種油をとるための作物でしたが、今では菜種はほとんどが輸入品です。食材の「菜花」は国内では7割近くが千葉県産です。
美味しいのは新鮮なつぼみのときで、栄養価もビタミンAやC、カルシウムが豊富です。
辛し酢和えなどの和えものや天ぷら、サラダにしてどうぞ。
茎の部分は茹でたあと細かく刻んでご飯に混ぜ、上に卵のそぼろをあしらえば「菜の花ご飯」に。
ほろ苦い春の香りをお楽しみくださいね。
薬膳の東洋医学では、春の苦味の野菜は筋肉を目覚めさせると考えます。
冬眠から目覚めた熊は、筋肉と便通を促す為にたらの芽やコブシの花芽など山野草の苦味の野菜を食べます。
上海の自然博物館に残っている古代中国の木簡には、味覚を育てるユニークで面白い方法が書かれているそうです。鳥羽水族館
の名誉館長 中村幸昭さんによると、母親は赤ちゃんに、まず最初に自分の乳首に岩塩の塩を塗ってくわえさせ、次に蜂蜜を塗ってなめさせ、最後に薬草を塗ってしゃぶらせます。辛い、甘い、苦いという三つの味覚を生まれたての赤ちゃんに教え、それが終わってからようやく母乳をふくませると、記されているそうです。
子供に自然の味覚の基本を教えるばかりでなく、母親には辛、甘、苦のバランスのとれた食事を子供に与えて健康に育てなさいという食育なのですね。
中国毒入り餃子が毎日ニュースで流されてから、マーケットでの売れ行き食材に変化が表れているそうです。
餃子の皮やニラ、キャベツ、ひき肉などが大変な売れ行きだとか。
手作りの料理は安心、安全はもちろんですが、そこに「気」が加わるのでおいしさがグーンとアップするのですよ!
中国生まれの薬膳にとっては逆風となりますが、自分の毎日の食事を見直す気付きやきっかけになり、冷凍食品や加工食品離れに繋がる大きなうねりになれば喜ばしいことです。
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