核実験「成功」と発表=「小型・軽量化」原爆使用と主張-北朝鮮

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013021200590



 【ソウル時事】


北朝鮮は12日、朝鮮中央通信を通じ、「北部の地下核実験場で第3回地下核実験を成功裏に行った」と発表した。「以前と違い、爆発力が大きいながらも、小型化、軽量化された原子爆弾を使って高い水準で完璧に進行された。多様化されたわれわれの核抑止力の優秀な性能が物理的に誇示された」と表明し、従来と違い濃縮ウランを使ったことを示唆。事実なら、ミサイルに搭載できる核弾頭化と核兵器の大量生産に近づいたことを意味し、国際社会にとって大きな脅威となる。
 北朝鮮は発表で「核実験は、合法的な衛星発射の権利を侵害した米国の極悪非道な敵対行為に対処して、国の安全と自主権を守るための実際的対応措置の一環だ」と主張した。韓国の金寛鎮国防相は国会で、「2009年の核実験の2倍程度の威力だと評価している」と述べる一方、「小型、軽量化」に関し「額面通りに信じることはできない」として、専門機関の分析を待つ必要があると語った。
 また、北朝鮮外務省は12日のスポークスマン談話で、今回の核実験を米国の敵視政策に対する「1次的対応措置」とし、「米国が最後まで敵対的な姿勢を取るのであれば、より強度の高い第2次、第3次の措置を取らざるを得なくなる」と警告し、追加の核実験や長距離弾道ミサイル発射を示唆。「船舶検査や海上封鎖などはすなわち戦争行為とみなされ、その本拠地に対するわれわれの無慈悲な報復攻撃を誘発させるだろう」と、制裁強化の動きをけん制した。
 一方、国連安全保障理事会の議長国である韓国の金星煥外交通商相は、ケリー米国務長官と電話会談し、「安保理で迅速、一致した対応が必要だ」との認識で一致。6カ国協議韓国首席代表の林聖男・平和交渉本部長も日米などの首席代表と協議した。
 韓国政府は、李明博大統領主宰の国家安全保障会議の後、声明を発表。「北朝鮮が3回目の核実験を実施した」と公式に確認するとともに、「国連安保理決議に対する明白な違反であり、国際社会全体に対する全面的な挑戦だ。北朝鮮は引き起こされる全ての結果に対し、重い責任を免れない」と糾弾した。(2013/02/12-21:27)