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堀江貴文元ライブドア社長(36)が2日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で講演し、激しい検察批判を展開した。

ライブドア事件(上告中)で自身を、西松建設巨額献金事件で民主党小沢一郎代表(66)の公設秘書を逮捕、起訴した東京地検特捜部の捜査について「有名だから捕まえた」とバッサリ。

両事件を「巨悪摘発」ではなく「ションベン刑」ときり捨てた。

会見的な場に登場するのは約3年ぶり。

「有名になると検察に狙われる」と世の中に注意を呼び掛けた。

 堀江元社長はこの日昼、黒のパーカーにジーンズというラフな格好で外国人記者らの前に登場。

先月発売された著書「徹底抗戦」にちなんでの講演で、直前には関係者らが同書へのサインを求めて行列を作るなど、関心度は高い。

 講演を開始すると、元社長は検察批判を展開。

ライブドア事件に関し「経営的、道義的責任は感じるが、それでジェイル(刑務所)に放り込まれるのかというと、まったく別。

無罪を確信している。

検察庁の暴走と思う」と訴えた。

 東京地検特捜部が、小沢氏の公設秘書大久保隆規被告を逮捕、起訴した件について聞かれると元社長は“ホリエモン節”を全開。

「検察官は『費用対効果』を大事にする。

だから事件を選ぶ。

経済事件であれば『堀江をやれば最大限の効果が得られる』と。

小沢さんの秘書をやれば、政治的には今一番注目される。

注目を浴びたら(検察内で)出世できる」と皮肉った。

 さらに「彼らは『巨悪を摘発する』と言っているが、私からみると『巨悪』ではなくて、『ションベン刑』といったたぐいの事件を集中的に捜査、起訴しているようにしか見えない。

私や小沢さんの秘書がすごく悪いことをしているから捕まえるのではなく、『彼らが有名だから』捕まえるんだと思う。

無名な人が100キロオーバーで高速道路を走っても捕まえなくても、堀江や秘書が1キロオーバーで運転していたら捕まえる、そういう話です」と続けた。

 元社長は、同社の粉飾決算事件をめぐって旧証券取引法違反の罪に問われ07年3月、東京地裁の1審で懲役2年6月の実刑判決を受けた。

控訴したが08年7月、2審判決でも東京高裁は1審実刑判決を支持。

元社長は、最高裁に上告した。

今回のような、メディアが集まる会見的な場所に登場したのは、逮捕直前の06年1月以来約3年ぶり。

 元社長は「有名になったら検察官に狙われるかもしれない」と注意を呼び掛け、「検察官から捜査権限を取り上げるべき」とも主張。

起訴を裁判員が決める「大陪審員制」などを「導入すべき」とした。

今後については「あまり焦らないようにし、丁寧にやっていこうと思う。

貯蓄には興味がない。

得た金のほとんどを宇宙開発という夢に投資しており、これからも投資していきたい」と述べた。

 [2009年4月3日6時57分 紙面から]