300円、書置きでした。
「八幡」ときたら大概、鳩が向き合って八の字を表しています。さらにこの神社は名称に鳩がついているので、朱印は当たり前に2羽の鳩がデザインされていました。
書置きとは言え、都内でよく目にするプリントの書置きとは違い、墨書きは4行に渡り丁寧に揮毫されていることに感謝したくなります。
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「天竜峡」「長岳寺」から再び飯田市内に戻ってきました。
▼この神社に寄ってみます。
▼石の鳥居は300年以上前に竣工されたもの。
京都の石清水八幡宮から勧請したと伝えられる神社です。
境内バックの森閑とした森は公園にもなっている境内地。
▼「隋神門」修復されているようだけど、同じく約300年ほど前に建てられた。
広い境内に人影はありません。誰とも会いませんでした。独り占めと言えば、言える!
▼階段が続きますが、初心者向けレベルです。このくらいはスルッーと抜けられる階段です。
▼拝殿。清々しさ100%。
▼ちょっと、素っ気ない扁額。拝殿はそれほど古いものではなさそう。
▼本殿右手にある「豊川稲荷社」は稲荷社にありがちな、いくらか妖しげな雰囲気。
▼本殿への階段途中にあった「弓道場」と呼ぶそうです。
▼「金的」「金的中」とありますが、馬券、宝くじではありません。弓道に知識を持っている人はご存知でしょうが、小さな金の的を射る事を「金的」と呼ぶそうです。
三河から奥三河にかけての地域は弓道が盛んとか。
そして奥三河の山々を越して伊那谷のこの地にも弓道の「熱」が伝わったのでしょう。おそらく?!
▼御神木
▼「天神」に「大黒」。
思いがけずとっても雰囲気のある境内でした。
▼「白山稲荷」境内社は他にも数社あります。
ここも一段一段、踏み出さずにはいられない雰囲気を醸しています。
▼「一ノ滝」人の気配のない境内に水音だけ、いやが上にも神秘性が増します。
▼「祓戸の滝」
▼「三ノ滝」
今回3日間の旅で最後の神社となりました。
まったく知識なく伺ったこの神社は、とっても落ち着け、境内を歩いていて気持ちの良い空気に包まれました。
3日間でたくさんの神社を訪問してきましたが、山岳信仰の御嶽神社は別にして、
境内が印象に残ったのは「諏訪大社上社前宮」「手長神社」そしてここ「鳩ヶ峰八幡宮」でした。
信州伊那谷の南端にこんな素敵な神社があるとは、という思いでした。まさに「名社迷宮」でした。
護持崇敬を引き継いできた、この地の地頭であった小笠原氏は「文教の家元」として学問教育、弓道などの宗家であったそうです。
その後、伊那の領主は変遷していきますが、400年以上、伊那の村民とともに守られてきたからこその神社でしょうね。
飯田市の近くを訪れる機会があったら、ぜひの訪問をおすすめします。