菊川にて美味しいラーメンを頂いたもっさん。
お次へ向かいます。
一旦森下駅方面へと戻り、そこからはバスに乗って清澄庭園方面へ南下。
バスを降りたら公園を右手に見ながらてくてくと。
区立深川図書館を過ぎた辺りで、目的のお店が見えて参りました。
「TOKAKU coffee+ (とかくこーひー)」さん。
2023年7月23日訪問。
12時40分入店。
清澄公園近くにて営業のトカクコーヒーさん。
コーヒーの街と呼ばれる清澄白河でも、屈指の人気カフェと聞いております。
もっさんは2年ちょい前まで、コーヒーというものに、とんとご縁のない人生を送っておりました。
そんなもっさんを変えた切掛は、森下のピッツァの名店「ベッラ ナポリ」さん。
オーナーにしてピッツァイォーロ(ピッツァ職人)の池田哲也氏に、エスプレッソを奢って頂く機会に恵まれました。
それ以来、インスタントではありますが、ほぼ毎日エスプレッソを嗜む日々を過ごしております。
と、来ればですよ
ここはコーヒーの街。
シャレオツなカフェでコーヒーをシバきたくなるのも、当然の帰結と言えましょう。
◯本日のスィーツ:中津さんのブラジルプヂン、アイスコーヒー
と、いう訳で。
散々コーヒーのネタ振りをしつつ、本命の目的はスィーツでございます。
無論コーヒーも頂きますが、正直そこは添え物である(笑)。
トカクコーヒーさんでのお目当ては「プヂン」。
ブラジル風のプリンの事をプヂンというのだそう。
以前にシュラスコ専門店の「バルバッコア」さんで見かけた事があるのですが、頂くのは今回が初めてです。
トカクコーヒーさんはキャッシュオン方式ですので、お先にお会計をば。
オーダーは「中津さんのブラジルプヂン」とアイスコーヒー。
中津さんというのは、このプヂンのレシピを作られた料理研究家の方のお名前だそうです。
こちらがそのプヂン。
端的には「チョコレートスポンジ」の上に「プリン」が重なったお菓子ですね。
型へ順番に生地を流し込むと、比重の関係でスポンジの生地が浮き上がります。
為に両者が混じり合わず、このような状態での焼き上がりになるそうです。
ほーん!?
これ別々に焼いてるんじゃ無いんだ?
とても綺麗にニ層へ分かれていますよね。
では頂きます。
プリンはかなり硬めの仕立て。
ピシっと立った切り口から、硬さの想像が付きますかね?
昭和チックな喫茶店で頂けるような「昔ながらのカスタードプリン」よりも、もうちょいと硬めな感じ。
スプーンを入れた際に感じる手応えも、普通に売られているプリンとは一線を画しますね。
プヂンはお砂糖の代わりに練乳を用いるそうで、その辺りも関係しているのかも知れません。
チョコレートスポンジはカラメルをたっぷりと吸い上げています。
これまたかなーり硬め、かつ重ための食感。
似たニュアンスのものを探すと、ブランデーケーキとかになりましょうか。
両者を纏めて口の中へ放り込むと、これが実に独特な食感!
プリンの滑らかかつずっしりとした舌触りと、スポンジのむっちりとした噛み応え。
互いのテクスチャはかなり異なる筈なのですが、不思議と違和感を感じさせず、ええ塩梅に一体化しています。
スポンジのしっとりさがそうさせるのかしら?
いや、これは凄いですね!
おいちい!!
たっぷりと掛け回されたカラメルがまた、只者ではありません。
甘みは抑えめ、苦味よりも酸味をグッと立たせた味わいです。
実はトカクさんのブレンドコーヒーが、同じく酸味を立たせた味わいでした。
これは狙っての「合わせ」だと思います。
凝ってますわあ〜〜!
プヂンの唯一にして最大の欠点は、食べたらあっという間に無くなってしまうという事です。
そそくさと追加注文。
トカクコーヒーさんのホットコーヒーは、数種類の豆から品種を選べる仕組みです。
正直もっさんには産地を言われてもピンと来ないのと、先程のカラメルとの合わせを検証したかった事から、ブレンドをお願いしました。
卵の旨みと甘み、スポンジのチョコ風味、カラメルの甘み・苦味・酸味。
それらトータルのバランスの良さ。
何より、コーヒーとのマリアージュ!
感動的な美味しさ!
前述の通り、もっさんは2年ちょいくらい前まで
「コーヒーを全然飲まない人」
でしたから、今もそうであったらと想像したら背筋が寒くなりました。
仮にプヂンをアイスティーと一緒に頂いたとして、この感動を味わえたかどうか……。
2023年、これ迄に頂いた全てのお料理の中でもトップ10入り確実!
素晴らしいプヂンとコーヒーでした。
ご馳走様でした。