築地にて美味しい蟹いくら丼を頂いたもっさん。
お次へ向かいます。

前回もお伝えした通り、この日の築地場外市場はとてつもない混雑。
表通り裏通りを問わず、人でごった返しています。
そして矢張り、外国の方々が目立ちますね。

旅行にいらした外国の方は、並ぶ飲食店をどうやって決めているんでしょうね?
ホテルにお勤めを経験された友人曰く、今時の情報源の大半はInstagramだそうですが、外国の方が並んでいるお店とそうでないお店が、くっきりと別れているように見えました。

さて、お次のお店はどんな感じかしら。
おっかなびっくりの築地連食でございます。





「鳥めし 鳥藤 分店 (とりめし とりとう ぶんてん)」さん。
2023年5月9日訪問。
10時30分入店。

明治40年(1907年)創業の老舗、鳥藤さん。
ご本業は業務用の鶏肉卸であり、鳥藤 分店さんはそのアンテナショップ的な位置付けです。
飲食店としての鳥藤さんは豊洲市場にもあり、両店で少し提供メニューが異なります。

もっさんの現着時点で店内は満員でしたが、ちょうどタイミング良くご夫婦連れが退店。
然程待たずに入れました。

いつもそうなのかは分かりませんが、店内に外国の方の姿は有りませんでした。
銀座の親子丼専門店さんでは外国の方を見掛けましたので、土地柄的に海鮮系が優先されるのかしら?

春の親子丼訪問強化月間。
第8弾は鶏肉卸直営の鳥料理の専門店さんにて、こだわりの親子丼を頂きます。

◯本日の朝食その2:しゃも親子丼 もつ入り

鳥藤さんの親子丼はおおまかに3種類。
しゃも親子丼、特上親子丼、ノーマルの親子丼。

更にそれらのバリエーションがありますので、親子丼だけでメニュー数は10点!
更に更に、チキンカレーとの合いがけなども提供されています。
流石の鳥料理専門店ですね。

もっさんのオーダーは軍鶏を用いた親子丼。
これをモツ入りでお願いしました。



ややあって登場の親子丼。
セットはスープのみと、シンプルな構成です。



ぱかんと。



うわ!
トロトロ!



これは溶き卵を2回に分けて入れているのかしら?
表面の白身は殆ど生のままで、透明感をキープしています。
火の通った白身と火の通っていない白身、半熟の黄身が混然としていますね。
ここまでトロ生感を前面に押し出した親子丼は、初めて頂きます。




卵は那須御養卵「極」。
黄身のオレンジ色の鮮やかさと言ったら!
見た目からして「只者では無いオーラ」を放っていますね。
めちゃめちゃ美味しい卵です。




軍鶏がプリップリ!
身ごろは柔らかく煮られており、かつ弾力のある歯応えも楽しめます。
力強い旨みがあり、それでいてクセを感じさせません。

丼つゆは甘めの濃いめ。
汁だくに仕立てており、卵の生感と相俟ってスルスルと食べられます。
これぞ飲める親子丼!
ウマ〜〜い!!




こちらはレバー。
同じく強い旨味の主張があり、臭みは皆無です。
しっとりと蕩けるような舌触りが堪らぬ!
完璧な火通しです。




セットの鶏スープは、水炊きに用いる白湯スープです。
コラーゲン質と脂分で、唇がぬぱっとしとつく濃厚さ。
丼つゆのベースも恐らくはこのスープですね。
畢竟、相性は抜群です。



もっさんの好みに合うという点では、歴代トップの美味しさ。
親子丼の世界の広がりを感じさせてくれる1杯でした。
ご馳走様でした。