ミズラヒ



建国60年を過ぎた今日、かつては少数派だった中東・北アフリカ出身のユダヤ人(ミズラヒ)が、高い出生率によって、人口の6割強を占めるまでに増大しました。

イスラエル建国の中心となったのは、
アシュケナジーユダヤ人です。
彼等はエリート層。

アラブ諸国では、
イスラエル建国に大反対したため、
一斉に反ユダヤ感情が高まりました。

今イスラエルに暮らすミズラヒは、この時に亡命してきた60万人の難民とその子孫です。
アラブ系に対して恨みを抱く人々です。

このユダヤ人は、
対パレスチナ強硬派、リクード党の支持基盤です。

イスラエル社会では、ノン・エリート層であり、
人口比を上回る割合で軍隊に入り、
前線勤務の兵士の多くを占めています。


これは、ミズラヒのために、イスラエルの宗教政党
「シャス」が建てた学校。




ミズラヒムとアシュケナージのユダヤ人の間の文化の違いは、イスラエル社会への同化の程度と速度に影響を与え、時には東ヨーロッパと中東のユダヤ人の間の格差は非常に鋭いものでした。
特に住宅の分野での人種差別は、何年にもわたって統合の可能性を制限してきました。

アシュケナジムとミズラヒムの間の結婚はイスラエルでますます一般的になり、1990年代後半までにすべてのイスラエルの子供たちの28%が多民族の親を持っていた(1950年代の14%から増加)。
異人種間結婚は社会経済的地位の民族的差異を減少させる傾向はないと主張されているが、それは異人種間結婚の子供には当てはまらない

社会統合は絶えず改善されていますが、格差は続いています。
イスラエル中央統計局(ICBS)が実施した調査では、
ミズラヒムのユダヤ人はアシュケナージのユダヤ人よりも学術研究を追求する可能性が低くなっています。
イスラエル生まれのアシュケナジムは、イスラエル生まれのミズラヒムよりも大学で勉強する可能性が最大2倍高くなっています。
さらに、大学教育を求めるミズラヒムの割合は、ロシア人などのアシュケナージ出身の第二世代移民グループと比較して低いままである。
Adva Centerの調査によると、アシュケナジムの平均収入は2004年のミズラヒムの平均収入より36パーセント高かった。


アジアンプロフィールより引用
https://www.asianprofile.wiki/wiki/Mizrahi_Jews