海のはじまりのキャラクターは、ひとりひとり共感できる所あるなぁというのと、ここがカチンと来るなとかずるいなという部分があって、全て善悪ではかりきれない、自然体の人間らしさが描かれているように思う。


勧善懲悪の完全無欠のいい人、悪い人担当という描かれ方じゃない、悪い人のいない物語。



登場人物のひとりひとりの事情や生き方考え方が複雑に絡み合って、海ちゃんを取り巻く人間模様に、それぞれの一長一短が波風を起こすような作品。

それに対する感想も難しい。


そこで、いままでの放送回で、個人的な共感ポイントやカチンポイントを挙げていこうかな。




一番最初に、南部朱音さん


夏に葬式での事侘びながら

「70になってもこうなのよ」

という感じの台詞がありました。


ちょっと安心しましたよねアセアセ


今、ちょっと空気読めない言動しがちとか

余計な一言言ってしまいがちとか

思った事すぐ言っちゃって後悔するとか


そういうのあるあなた

多分一生、性格や、そういう嫌な部分から逃れられないし、加齢とともにセーブできなくなるケースもあるだろう。

水希を失って混乱状態で触れれば張り裂ける状況で、大人の余裕で答えられない。

それは普通の事なんだぞって目の当たりにした気がしたから。


弥生に対しても、弥生がどういう人か視聴者は知ってるから可哀想と思うけど、全然知らなかったら夏という彼氏に深く考えず着いてきた彼女って見えるし。大丈夫かよって。


弥生もね

初回あたりで、夏の子供がいたという告白に対して、中絶やその責任に対して、しょうがないよとか慰めてあげるんだけど

弥生は中絶経験あるのを視聴者は知っていて、夏にはまだ伝えてない時だったから、

その台詞って過去の自分に対する自己弁護かよって印象だった。



夏に関しては、至って真面目で優しく不義理な事をしないタイプの男性(父親)で、こういう子なら仕方ないかなとギリ思えるんですが


夏の母親が言ったことが、女性側の言いたい事をしっかりと言ってくれた完璧な台詞だったと思います。が、最初からこれやられると教科書ドラマみたいになっちゃうな。




水希に関してはな…

もしも、産むのならば、本当に1人でやってみるとかチャレンジさせない。親の助け、公的私的サポートを借りることを約束させないと、産まないで欲しかったし、「勝手に産む母」としての変な意地やプライドを通さないでほしかった。

夏に知らせないところも本当にもっとよく考えてちゃんと相談して欲しかったし

そもそも良好な関係の両親がいるのなら、産後や要所要所だけでも頼れたはず。

津野さんと家族になる選択肢もあったかもしれないし、夏のお母さんのように。

結果的にすぐに病死してしまったので、津野さんに子供を大人になるまで育てる責任を負わせる事がなかったのは良かったのかな…とかも思うし複雑。


長くなっちゃうのでこの辺で。このシーンではここがカチンときた→今後の展開でまぁ納得。

なんてのがあると思うので、今後もそれを楽しみにしています。