一念三千とは、簡単に言ってしまえば一つの心に三千の罪障がある。
という意味です。

ただ、一つの心に三千の罪障があると言っても、全てが悪い罪障という訳ではありません。

徳もあれば、業もある。

悪い罪障を消滅して下さい。良い物に変えて下さい。
その御祈念をしているのが方便品第二の最後、三回繰り返して読む

所謂諸法・如是相・如是性・如是體・如是力・如是作・如是因・如是縁・如是果・如是報・如是本末究竟等

という部分です。

何故三千もある事が分かるの?
という疑問を持つ方もいるでしょう。
それは、十界に関する本を何かしら持っている方は多いでしょう。

その十界が自分の持っている罪障のヒントになります。
例えば、自分が人界の境涯だとしましょう。

その十界の中に更に十界があり、それが300回繰り返された回数だけ人間は罪障を持っている。
と言われています。

それを 十界互具 と言います。

それは、現生であからさまに表面化しているものもあれば、表面化していない物もあります。

誰に、どれだけの罪障があり、徳があるか。
それを全て知っているのは御本尊様だけです。

だからこそ、御供養をして、その罪障を消滅して頂くのです。