お仕事ですよ | 渡瀬悠宇 OFFICIAL BLOG
こんばんは。

今日から、通常通りアシさん入れて、…母の容態が悪化してから、本誌を描ける気分にはとてもなれなかったこの半年。
休載ばかりで、本当に申し訳ありません。

相変わらずの「革神語~アラタ カンガタリ」リマスター七巻!作業です。
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とりあえずアカチ編ラストまで、ようやく再構成終わったので、ここから仕上げていきますぞ!


母が亡くなって2週間。まだ2週間。
お通夜と告別式の前日、2日間も実はアシさん入れて作業しました。
アシさんだけでなく、みんな心配してくれていたようで…
特に、私と母の深い深い絆を知ってる人ほど。

きっと倒れてる。
誰か傍にいたほうがいいのでは。
もう、絶望感で数ヶ月は仕事は無理。
立ち直るのに時間が掛かるだろう…

これ、全部私が母を喪う前に自分で予測してたことでした。
「もう、漫画を今度こそ描けなくなるに違いない。それよりショックで自分も死んでしまうかも」

あれだけ恐れて泣いて、「母を失ったら立ち直れるか」検索かけたり「グリーフケア」のサイトを見て、また胸が塞がりそうになったり…

それが。
もちろん、亡くなった瞬間、そして2日間は号泣しました。
が、3日目に気付いて自分で驚いたのは、
「絶望」も「後悔」も「悲観」も通り越して。

深い感動と感謝。
これが、母の遺したもの。

こればかりは親子の間にしか感じ取れないので、うまく説明出来ないけれど、
「母が今、大歓喜の中にいる!」と生命で感じ取ったためです。
たった3日目で。

こんなことあるの?!?まだ3日だよ?!
…と思いながらも、自分がそう感じて、守られているような優しい感覚の中で、笑って叔母たちと母のことを会話出来ている自分がいたのが、紛れもない証拠。

気を張ってるから、まだ実感がないだけ、と言われそうですが、そこまで私は強くないので。
母が唯一無二の、世界一愛していた、愛してくれていた、大切な存在なので。
それを失えば絶対無理、崩れ落ちる、と自分が1番怯えていたので。

今のこの状態は、想定でも数年後…くらいなら分かる。
本当に、本当に、不可思議。

会った全員が「安心した」と笑顔になるくらい、私の目には力があったそうです。
お母さん、本当にどこまでも守ってくれるね。

もちろん、告別式が終わってから…
絶望、悲観は相変わらず無いのですが。
あるのは強い強い「寂しさ」

寂しい。切ない。寂しい。切ない。

本当に、それだけは。
初めて知りましたね。
一人暮らしでも、寂しいなんて1度も思ったことなかったけれど。

でも、何故か「私と母は幸せだ」と。
これは、介護してる時から、怯えて泣いてる時から、不思議と「今が地獄だ」とかは思わず。
毎日、母と「みんなに感謝やね」とお互い言っていたからかもしれません。

だもんで、多分色んな疲れが暫くはあって、無理はしないけど、私は漫画を描いていけます。

母が誇りにしてくれていた「漫画家 渡瀬悠宇」
転院する度、入院する度、看護師さんに話すので
「また言うたん??(´△`)」
「ちょっとでも宣伝せな(´∇`)」


私が元気で活躍することが、母の喜びだった。
だから、必ず戻りますよ。
私もようやく自分に自信が持てるようになったので。

アラタのリマスターの1巻読んで褒めてくれたお母さん。
白虎の読み切り読んで、「お母さんも続き読みたいねん」と笑ったお母さん。
「他に惑わされず、自分で恥ずかしくない、後世に残せるものを描きなさい」
と毅然と言ってくれたお母さん。
見ててください。

改めて、渡瀬は再スタートしますよ。
まぁ、今のとこは助走で!笑
εεεεεヾ(*´ー`)ノ
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