ペットの医療費 | 渡辺やよいの楽園

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小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。

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 昨日は、子供達を連れて青山こどもの城。連れて行く所が思いつかない時は、とりあえずここ。
 休日にはいろいろなイベントが催されていて子どもが退屈しないようにできている。昨日は、子供達が運営するお店屋さんがいっぱいでて、子どもはおもちゃのお金をもらって、ゲームを楽しんだり物を購入したりする。お小遣いがなくなると、お仕事エリアにいって、いろいろお仕事をもらい、働くと賃金がもらえる。一日中子供達は楽しんだ。
 
 子猫の虎は、精密検査の結果、肝臓の機能が悪いとの事で、月曜まで治療入院となった。
 面会に行くと、点滴を付けて檻のなかで私を呼ぶ姿が哀れだ。
 しかし、そのあと受付で「このくらい治療費がかかります」と、提示された値段にいささかびびる。
 一日1万円飛んで行く勘定だ。
 今まで犬を飼ってきたが、丈夫な種類で老齢になるまでほとんど病院通いをしたことがなかった。だが、ここにきて、野良捨て子猫たちゆえ、さまざまな病歴があり、獣医にひんぱんに通う。お金が万札単位でどんどん出て行くのには驚く。
 思わずペット保健に入ろうか検討したが、多頭飼いだと毎月の掛け金もばかにならない、その上、歳と共に金額がつり上がる所も多い。いっそその分積み立ての方がいいかもしれない。くっきー貯金は始めていたが、猫積み立て貯金も始めた方が良さそうだ。
 待ち合いで偶然、虎たちを保護したボランティアさんに会う。動物の医療費の話になる。
「私は何十匹も猫を飼ってきて、ある程度割り切っているんですよ」と、いう。
「もともとは、みな、野良ちゃんなわけですよ。子猫たちなんか、生まれた時は5、6匹はいたんでしょうけど、私が保護した時はみな1匹、他は死んでしまったわけですよ。かろうじて生き残った子たちなのですよ。そういう子が、里親に飼われて育ててもらうだけでも、その子猫たちはものすごく幸運。あとは、病気が出るのも天命だと思うの。飼い主さんは、できる範囲で面倒をみてあげればいいと思う。猫たちも分かってると思うの。お金をかけたらきりがない。できることでいいのよ」
 できるだけのこと。
 うちに来たのも天命だ。
 できるだけのことができるように、やっぱり仕事は頑張ろう。
nihiki