後半生を考える | 渡辺やよいの楽園

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小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。

koneko
 猫達のおかげで障子がぼろぼろ。昔の貧乏長屋みたいな我が家。
 
 昨日、同じように子持ちでフリーランスの仕事をしている友人と話す。
「お互い30代は人より何倍もがむしゃらに働いて走り続けた、40代は、もう、そういうのは体が無理だし、すり減るばかり、もう、ペースを落としてもしかたない」
その年代にやるべきことがある。
と。

 今バリバリやっている人を見ると焦る気持ちもあるが、お先にどうぞで、今、自分が一番なにをしたいかなにができるかが、優先事項となる。

考えたら、私はすでに癌をやってるんだし、身体に精神に無理をかけることだけは避けたい、いつ死ぬかわからない人生だとしても、幼い子供が二人もいる今は、命を惜しむ。お母さんになると、自分の身が自分ひとりのものではないと、思う。お母さんは命を惜しむ、玉砕できない。そう思わせてくれるだけでも、子どもとはありがたいものだ。