プライスレス | 渡辺やよいの楽園

渡辺やよいの楽園

小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。

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 昨日は、娘と上野動物園へ。
 上野動物園は祝日はただなのだ。しかし、祝日でただ、人の波が予想される。
 うちは家族全員早起きなので、というか、両親が遅くても4時半には起きているので、自然、子供たちもそれなりに早起きになってしまうようだ、で、こういう場所に出かけるときにたいてい開園前には到着してしまう。休日は人の出足が遅い、午前中にはおおかた見終わり、人出が出始める午後には帰宅してしまうというパターンがうちのやりかたである。
 娘は動物園よりも、その入場門の前にある、時代的な遊園地が気に入ったようで、開園と同時に飛び込み、一人で乗り物に乗り放題してご満悦である。
 暑くなってきた中、ひととおり園内をめぐっているうちに恐ろしいほどの人混みになってきたので、お昼過ぎには帰り支度する。ここで、少し後悔。
 車で来れば良かったかなぁ
 休日の都内の行楽地に車で行くと、渋滞にはばまれたり駐車場が見つからなかったりで時間が非常にロスするので、うちは電車の便がいいのでつい電車で出かけるのだが、子連れは行きはよいよい帰りは恐い。遊び疲れてぐったりした子供を連れての電車の岐路、座席に座れないと地獄を見る。その点、車は子供たちを放り込んで置けば、寝ようがさわごうが、かまわず帰宅できる。どっちもどっちか。
 あんのじょう、今回もめいっぱい遊んだ娘は歩く気力がなくなり、しゃがみこんで、
「だっこ、おんぶ」と、ねだる。
 体重20キロ近い娘を抱いて、よろよろ帰宅。
 それでも午後2時には、家に帰り着き、娘とごろごろしながら、母娘だいすきな大河ドラマ「新選組!」のDVDを見ているうちに、二人とも爆睡してしまう。
 平和なプライスレスな休日である。