経営者の視点で | 渡邉美樹オフィシャルブログ 夢に日付を!(ワタミグループ創業者) Powered by Ameba
2018-08-03 13:32:42

経営者の視点で

テーマ:発展途上国支援

通常国会が閉会し、
先週はミャンマー・ベトナムへ行って
参りました。
事務局長を務める、
日・メコン地域諸国友好議員連盟としての
訪問です。

ベトナムのフック首相をはじめ、
両国の要人を訪問し、
日本と両国の政治・経済について、
幅広く意見を交わしました。

両国に共通するのは、インフラ整備の
必要性です。
特にミャンマーは、長い軍事政権が続いた
ことで、経済発展の遅れをとっており、
インフラ不足を感じました。
私の短い滞在中でも、停電を経験しましたし、
ヤンゴンの道路はガタガタで、
車内の会話もさえぎられるほどです。

ミャンマーでは今後の経済発展の為、
インフラの整備に注力しようとしています。
整備の為にどれくらいの額が必要かというと、
電力、運輸交通、通信の3分野の主要公共
インフラだけで、2030年までに
総額約4~5兆円以上。
(※アジア開発銀行とJICAの統計より)
これはミャンマーの2016年GDPの7割に
当たり、莫大な資金であることが分かります。

インフラは公共財なので、
公的資金によって賄うことが原則ですが、
国の財政資金ではとても賄いきれません。
日本も、ODA(海外経済協力)の形で
支援を行っていますが、
ODA予算も削減傾向にあります。

そこで、外資を含む民間投資を呼び込む
形での、PPP(官民連携)、PFI(民間主導
による公共サービスの提供)
が進められようとしています。
民間投資と言っても、
ミャンマー国内の民間投資は
ごく小さい規模でしか存在せず、
外資の積極的導入が避けられません。

つまり、ミャンマー政府にとって、
いかに海外からの民間投資を呼び込めるか
どうかが、インフラ整備のカギとなって
いるのです。

私はこんな時、
自分がミャンマーのインフラへ投資をする
ならば?
と、いつも経営者側の視点で考えます。
民間企業が投資をするならば、
しっかりとしたリターンが見込めなければ
なりません。
ミャンマー政府は、外資に対して、
何が投資のメリットとなるのかをしっかり
アピールする必要があります。

例えば高速道路建設への投資について
考えてみましょう。
高速道路の建設を何もない状態から始める
場合、投資規模が大きく、建設期間も長く
かかります。
その代わり、完成後の収益(=利用料)は
長期間にわたって発生します。

考えられる投資スキームを考えてみました。
日本からミャンマー政府へのODAと、
外資の共同投資によって資本を形成し、
高速道路建設を建設。
完工後50年間は、運用益によって
外資にリターンを得てもらう。
50年経ったのちは、政府へ権利を返還する。

このスキームならば、
ミャンマー政府にとっては、
インフラ資産が外資に奪われることなく、
ミャンマー国の資産とすることができます。
外資にとっては、
50年の運用益によって投資額が回収
されるならば、メリットが確保できる
でしょう。

ただし高速道路の利用料金と言っても、
所得水準を考えれば低い料金に設定される
でしょうから、実際には利用料金のみでは
投資額の回収は難しいでしょう。
このように私が少し考えただけでも課題が
多くみつかる、
難しい問題です。

ミャンマー政府は、民間投資による
インフラ整備について、
明確なスキームは、準備できていない
ようでした。

大事なことは、外資を含む民間投資を
呼び込むのであれば、
民間側へしっかりとしたメリットを
用意することです。
支援を呼びかけるだけでは、
問題は解決できません。
政府が経営者側の目線を持つことが
大切だと感じます。

経営者出身の政治家として、
ミャンマーを含むメコン地域諸国の発展に
向けて、私にできることに取り組んで
いきたいと思います。

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