昨日、一通のメールが私の元に届きました。
差出人は、私が経営する学校、郁文館夢学園の卒業生でした。


内容は、その卒業生の友人が経営する原発から50キロの距離にある特別養護老人ホームの危機を訴えるものでした。


燃料もなく、食料も確保できない、スタッフも多く離脱しているため、運営が成り立たない、切羽詰まった状況だそうです。


「現場にいるメンバーだけでは、どうすることもできない状態のため、老人ホームを経営している渡邉さんに受入の検討や、対処についてのアドバイスが欲しい」とのことでした。



すぐに、その特別養護老人ホームに連絡をいれました。


「いわき市に支援要請をしたが、独自でなんとかしてほしいと言われた。寝たきりや車いすの入居者様を放って逃げる訳にも行かず身動きが取れない。ご自宅で引き受けが不可能な18名について、なんとか引き受けを検討してほしい」とのことでした。



出来ることから、ひとつひとつ実行する。

その考えの下、スクールエイドジャパンの正式な活動として、対応に当たることにしました。


車いす対応の大型バスの手配を、交通許可証発行含めて行いました。

大型バスをチャーターし、引き受け手のいない18名の受入をワタミグループに要請しました。
ワタミグループでは、四つの老人ホーム「レストヴィラ」での受入を了承してくれました。
明日、福島に18名の方をお迎えにいきます。


今回の地震の件があってから、スクールエイドジャパンに既に350万円の募金を頂いております。そのお陰で、このような活動を進めることが出来ます。


みなさまの、スクールエイドジャパンへの寄付に心から感謝致します。



※他にも多くの施設から同様の要請を受けている状況です。対応には、行政の対策本部からの依頼が必要であることを予めご理解ください。今回はいわき市対策本部から正式な依頼があり、行動することができました。