ワタミグループでは年間20回ほど社員旅行が行われていますが、私は毎年関西と関東、それぞれ1回づつ参加させてもらっています。


社員旅行といって思いだすのは、昔受け入れてくださった旅館の経営者の方に、宴会をほめられたこと。
みんなが夢をいきいきと語り合い、グチを言う者、まして途中で席を立つ者がいない……こんな会社の株を持ちたいと株主にまでなっていただいたことがありました。


そんなワタミ伝統の社員旅行が変わっていないか。
確かめる意味でも毎年欠かさず参加をしています。


今回は関西の回、福井県のあわら温泉の旅館『グランディア芳泉 』にて、参加した社員200人一人ひとりと懇親の場を持つことができました。


みんな、夢を語ってくれ、とにかく明るい。
ワタミは順調に第二、第三の世代が育ってきているのを実感しました。


実は、ワタミグループが企業として成長していく段階で、本部に“上がる”という言葉を耳にしました。
店舗などでの現場の仕事より、本社で仕事をすることがえらいというような風潮からの、この“上がる”という表現がどうしてもひっかかっていました。
本社というのは現場のためにあるのだから、お店のために“下がる”というほうがむしろ正しい表現のはずです。

しかし今回の旅行では、外食、介護、農業、手作り厨房と現場でいかに自分を磨いていくか、話はそこに終始していました。“上がる”などといった言葉は一つも出ませんでした。


間違った価値観がうえつけられることなく、現場がすべてであるという創業の理念が今でもきちんと根付いていることにとても安心しました。


楽しい、そして幸せな気持ちになれた社員旅行でした。