あきらめなければ、夢は必ず実現します。じゃあ、「あきらめる」とは、どんな状態のことを言うのでしょうか。ずばり、それは
思考を停止すること
です。夢を山だと考えてください。あなたは頂上を目指して山道を登る途中、行く手を阻む大木に出くわした。さあ、ここでどうするか。まずは別の道はないか、と探るでしょう?
まわりを丹念に探索すると、先に続いていそうな小径が見つかります。しばらく歩くと、今度は大きな岩が邪魔している。あなたはまた、別の道を探しますよね。何度も何度も同じようなことを繰り返すうちに、ついには山の頂上に到達する。これが夢をかなえるプロセスです。
ところがあきらめる人は、何かに遮られた時、別の道を探そうとしないんです。実はまだまだ道はあるのに、「もうだめだ」と引き返してしまう。そう、考えることをやめてしまうんです。
そうして、「なぜ、だめだったか」という理由を後からつくりあげる。本当はまだまだ可能性があったのに、事後的に「あきらめざるを得なかった」というストーリーをねつ造するんですね。
あきらめるのは外的環境のせいではありません。現象よりも心が先に終わっているんです。逆に言えば、心が折れなければ、いくらだって方法はある。別の道筋を追い求める続けることが、夢に向かって歩むということなんです。
私はみんなから順風満帆のように言われるけど、何もなくて成功した人なんて世の中にはいません。高いところに目標を持てば、必ず挫折はある。どんなに成功している人だって、必ず失敗、失敗、挫折、挫折の中でやってきているんです。それでもあきらめずに修正し続けてきた。だから今があると思っています。
もし、夢をあきらめそうになったら
「本当に他に道はないのか。できる努力はすべてやったのか」
と自分自身に問いかけてほしい。「もうダメだ」と思ってから、あと五センチ前に進む粘り強さが、夢を現実にするのですから。
あきらめなければこのゲームは絶対終了じゃない。
あきらめなければホイッスルは鳴らない。
あきらめなければ、解決の方法は無限大にある。
決してむずかしいことではありません。実現するまで、あきらめなければいいんです。何度失敗したっていいじゃないですか。そう思ったら、ほら、少しだけ心が軽くなりませんか?