6日の日テレ『真相報道バンキシャ!』にて、25名の民主党新人議員の皆さんと議論する機会があった。
実際にお会いし、言葉を交わすと、“本気でこの国を良くしていこう”という誠実さ、初々しさがじかに伝わってきた。翌日早速お礼とともにエールの意をこめて、お一人おひとりにお手紙を書かせていただいた。一有権者として、皆さんには“新人、いわば素人である”という今の気持ちを忘れずに、ぜひ頑張ってほしいと思う。
さて、この日気になったのが、農政に関する議論。
今までもいろいろなところで発言してきたが、
私は大規模農業生産法人こそ、日本の農業を救う道だと考えている。
それをモデルとして提示しているのが、ワタミグループのワタミファームだ。
その私が戸別所得保障制度に関して指摘したのが、
「なぜ、集約しないのか?」
「一反、二反農家にも補助金を出すのか?」
というポイントだった。
もちろん自分のところに補助金が欲しいからではない。
繰り返しになるが、日本の農業を救うためには資本の集約による産業化しかないからだ。
今回の民主党マニフェストでの対象は米農家とされている。
実はマニフェストにあるのはこれだけ。
対象となる農家は、面積なのか、収穫量なのか…補助金の出し方について詳細は言及されていない。
1兆円という補助金を“生き金”にするか、“死に金”にするか。
この1兆円は税金だ。
税金であるから、1円たりとも“死に金”にすることは本来許されない、
票を買うためのバラマキであっては決してならないのだ。
世界の中で日本の農業はどうあるべきか…
産業としての農業はどうあるべきか…
そのうえで農業の雇用はどうあるべきか…
3つの観点をふまえ、ぜひ民主党の皆さんを中心にしっかりと議論してほしい。
そしてそのグランドデザインのもと、1兆円を“生き金”として使ってほしい。