現在行われているシンフォニックオーケストラのための作曲コンクールと言えば、世界に目を向けてもそのほとんどが、いわゆる現代音楽あるいは先端音楽と呼ばれるジャンルに属す事を前提に書かれていることが暗黙のうちに望まれており、結果的には、広い意味での一般的クラシックファンも含めた大衆的レベルでの音楽ファンが繰り返し聞きたくなるような新作は、なかなか生まれ得ない現実があります。

本コンクールは、世界的に見てもそういった現実に一石を投じる画期的なものと言えます。

吹奏楽の分野のように、オーケストラの分野でも現代的でなおかつ親しみやすい作品、大衆性と芸術性を併せ持つ作品がもっと誕生して欲しいとの願いがこめられているのです。

今回は、国際作曲コンクールということで、アメリカ合衆国、ドイツ、フランス、ノルウェー、スウェーデン、アイルランド、中国、インドネシア、タイ、そして日本から、全27作品の応募があり、3月に行った予選審査の結果、9作品がノミネートされました。
どの曲も聴きやすく、それでいて現代を感じさせる力作揃いです。

そして、いよいよ6月14日の18時半から洗足学園の前田ホールにて本選が開催されます。

演奏は、洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団。
指揮は、秋山和慶先生。

第一部は、ノミネート作品9曲の演奏。
そして第二部は、審査をしている間、審査員のオリジナル作品の演奏をお聞きいただくという内容です

今回の審査員は、千住明さん、岩代太郎さん、そして私

第二部では、以下の作品が演奏されます。

審査員作品:
千住明/NHK大河ドラマ「風林火山」メインテーマ
千住明/地・水・火・風・空Ⅱ~オーケストラの為の、2012
岩代太郎/魂の響き、それはFと共に
岩代太郎/To Be Ourselves
渡辺俊幸/生まれ来る命への祈り
渡辺俊幸/NHK大河ドラマ「利家とまつ」メインテーマ

これだけの作品を同時に生のオーケストラで聞く機会は、なかなかありませんから、
それだけでも貴重な機会と言えます。

そして、本コンクール、賞金も破格です。

1位は、100万円
2位は、30万円
3位は、10万円

果たしてどの曲が1位を獲得するでしょう?

是非、多くの方々に聞いていただき、その喜びの瞬間を一緒に共有していただきたいと思います。

入場料は、無料ですので多くの方々にご来場いただけますように願っています。

コンクールについては、こちらをクリックして下さい。