ローマは、昨日のブログに書いた水道橋もそうですが、いたるところに紀元前迄にさかのぼるような遺跡がそのまま残され、それでいて街全体との調和が保たれている魅力的な場所でした。

水道橋を観に行く時もアッピア旧街道と呼ばれる道を通って行きましたが、場所によっては、紀元前に作られたままの石畳が残されていて驚かされます。

カラカラ浴場、サン・セバスティアーノのカタコンベ(聖堂の地下に広がる地下墓地)、サンタンジェロ橋、ナヴォーナ広場、スペイン広場、トレヴィの泉(またローマに来られるようにコインを一枚投げてきました)、真実の口、パンテオン、フォロ・ロマーノなどの代表的な観光スポットは回りましたが、一番感動したのは、ヴァチカン美術館内にあるシスティーナ礼拝堂の天井画でした。

彫刻家ミケランジェロが彼の生涯で初めて描いたフレスコ画だという事がまず信じられないほど素晴らしく、天才とは本当に凄いものだと感じ入りました。そもそも天井に向き合いながら描くということ自体が過酷であり、あれほど大きな作品をどのようにして構図などを決めていったのかということだけでも驚かされるわけで、それを弟子を使わず全て一人で4年間で描ききったというのですから、作品そのものもそうですが、エネルギーの大きさに圧倒されてしまいます。

今後、自分が過酷なスケジュールの中で仕事に向き合わなければならないときに、このミケランジェロの偉業を頭に置きながら頑張ろうと思いました。



カラカラ浴場にて
とにかく広大な敷地でした。紀元3世紀に3つの温度の違う超特大の浴槽と大きなホール、トレーニングのためのアスレチック施設もあったというのですから驚きです。




カラカラ浴場前の松の木。
作曲家レスピーギが書いた「ローマの松」という曲を思い出しました。



古代ローマの政治、経済、宗教の中心地であるフォロ・ロマーノの遺跡内にあるアントニヌスとファウスティーナの神殿。

ここも広大な敷地にたくさんの建造物が残っていますが、カエサルやアウグストゥスが実際に使用していた建物だと思うと不思議な気持ちになりました。