先日の私のブログで
さださんの「夏 長崎から」の事を
15回目と間違って記述しました。

私の大きな勘違いで、実際は20回目です。
ブログのほうも訂正しましたが、お詫び申し上げます。

さて、今日は、「霧島国際音楽祭」の事を書こうと思います。

7月27日の朝、羽田から鹿児島空港へ向かいました。
東京の朝は、曇りでしたが、
鹿児島は数日前までは豪雨だったことが嘘のように快晴に恵まれ、
梅雨明けの夏の青空が広がっていました。

音楽祭の本拠地である「みやまコンセール」は
空港から車で30分ほどの所にあります。
霧島の緑に囲まれた素晴らしい環境の中にあり、
高原の気候なので日差しは強くても、
とてもさわやかで過ごしやすかったです。

現地に着くなり、ランチをご馳走になりました。
地元のボランティアの方々が作ってくださった
おいしい手料理を戸外に面した広がりのあるスペースで
バイキング形式でいただくのですが、
自然の空気のきれいな環境の中での食事は、
とても幸せな気持ちにさせてくれました。

この音楽祭では、
200人ほどの生徒を国際的なレベルの音楽家たちが
2週間にわたって指導し、
その合間に指導陣たちのコンサートも開かれます。

私は、29日の昼のコンサートで演奏された
「葉っぱのフレディ」の作曲者として招かれました。

この曲は、もともとは4年ほど前に小学館から発売された
ビデオアニメ「葉っぱのフレディ~いのちの旅~」のために書いたものです。

その時は、新日本フィルの演奏で
独奏ヴァイオリン、独奏チェロとオーケストラのために作曲しましたが、
今回の演奏のために、ヴァイオリン、チェロ、クラリネット、ピアノという
4人の編成用に編曲し直しました。

この演奏会の魅力でもありユニークな点は、
アニメーションと語りと共に演奏されるという事です。

構成・演出を担当した宇井孝司さんが色々な工夫を凝らして、
演奏のほうは映像を意識することなく自由に演奏しても
映像のほうで演奏に合わせるという画期的なやり方で
映像と音楽のシンクロを生演奏で見事に実現させました。

演奏者は、チェロにオリジナル版でも演奏している山本祐ノ介さん、
(山本直純さんの息子さん。宇井さんと私の友人でもあります。)
ピアノは、祐ノ介さんの奥さんの小山京子さん、
クラリネットは、オーケストラ・アンサンブル金沢のメンバーでもある
遠藤文江さん、ヴァイオリンは、台湾から来られた朱貴珠さんです。

語りは、石坂浩二さんが担当し、演奏者たちと横並びに並んで、
まるで演奏者のように演奏の内容に合わせて
強弱も付けながら絶妙な間合いを取った
味わい深い語りを聞かせてくださいました。

オーケストラのために書いた曲をここまで小さな編成に編曲して、
果たしてうまく行くだろうかという若干の心配をよそに、
演奏者たちも命の死と再生という
深く重いテーマにふさわしい内容の
ハートから溢れるような感動的で美しい演奏により、
私も含め聴衆を感動の渦に巻き込みました。

全てが独奏者であるという事は、
今回のようにそれぞれの奏者が首席クラスの力量がある場合、
オーケストラとはまた違った意味での感動が味わえるという事を
改めて認識しました。

みやまコンセール主ホールは、収容人数700人ほどの大きさですが、
とても音響が良いホールで、
石坂さん以外は、当然の事ながらマイクを使用しなくても
後部座席まで十分な音量で、
まるで目の前で弾いているかのように聴くことが出来ました。

残響の感じもとても良いと思いました。

このようなスタイルの音楽にとっては、
楽器の一部とも考えられるホールの良し悪しが
とても重要になってくるのです。

リハーサルや本番以外の空き時間の間は、
ヴィオラの店村眞積さんやチェロの堤剛さんのレッスンを覗かしてもらったり、
宇井さんたちと一緒に霧島神宮へ行ったりと
充実した楽しいときを過ごすことが出来ました。

霧島を発つ前に聴いたコンサートでの
堤剛さんのブラームスのチェロ・ソナタ第2番の演奏には、
久しぶりに魂が捕まれて揺り動かされるような
深い感銘を受けました。

日本が世界に誇るべきチェロ奏者であることを
改めて認識させられました。




右から山本さん、小山さん、宇井さん、朱さん、
石坂さん、遠藤さん、一番左は、映像を担当した三橋さん。

霧島神宮は、とても美しい建物でした。
6世紀に造られたのが始まりでニニギノミコトを祀っています。

現在の霧島 神宮の社殿は
正徳五年(1715年)に第21代藩主島津吉貴公により造営寄進されたものです。
朱塗りのあでやかな社殿は「西の日光」とも称せられているそうです。