成年後見人の仕事 医療の同意 尊厳死宣言 | 司法書士 渡邊啓介のブログ

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先日、妻が急に体調を崩し、入院しました。幸いにして大きな問題はなく、元気に退院して来ました。

CT検査を受ける際に造影剤を使ってもいいとか、いざというときは気管を切開しますとか、ずいぶんと物々しい同意書にサインして来ました。

改めて私は妻の夫であると思ったのですが、次のことに思い至りました。
すなわち、私が同意したことで医師が造影剤を使ったり、気管を切開したとして、妻はそれで納得できるのかということです。
当然のことながら、普段から妻と造影剤の使用について話し合いをしているなんてことはありません。
延命措置などについて、妻の死生観を理解している自信もあまりありません。
はたして私に妻の命に関わることを、妻に代わって同意する資格はあるのでしょうか?

さて話はかわって、先日私が成年後見人を勤めている方が特別養護老人ホームに入所されました。
介護施設や介護事業者との契約をご本人のかわりに結ぶことも成年後見人の仕事です。
ここで施設の方から聞かれた質問に困ってしまいました。「いざというときには、気管切開などの延命措置をしますか?」
妻の死生観すら理解しているとは言えないのに、ご本人の死生観なんて全くわかりません。
そもそも、認知症を患うご本人とはそのようなお話しができるのかどうかわかりません。仮にご本人から延命は希望しないと言われても、お元気なときのご本人を知らないので、信じていいのかわかりません。
今回は、延命措置をしないで下さいとは立場上申し上げかねます、という何とも歯切れの悪いお返事で、ご理解をお願いしました。
成年後見人には本人の死生観を代弁することはできないと思います。

もしそのような延命措置を希望しない場合、頼りになるのは尊厳死宣言の公正証書です。
普段からご家族にご自分の死生観を説明しておくことはもちろん大切です。
いざというときに頼る家族がいない場合だけでなく、ご家族がご本人の意思を医師などの周りの人に説明することにも役立ちます。それはご本人だけでなく、ご家族を護ることにもなります。
延命措置を希望するしないそれぞれの
考えがあると思います。ご自身のため、ご家族のため、ご自分のお考えを文章にしてみてはいかがでしょうか。

成年後見制度、遺言、尊厳死宣言など終活についてのご相談は、ぜひ渡邊司法書士事務所におよせ下さい。

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