年代によって変化する人の眠り

更年期はグッスリ眠れないと訴える人が増えます。

今回はその理由と

更年期・老年期の眠りについて。



◆更年期は自律神経の乱れで眠りが乱れやすい◆

睡眠は体温や女性ホルモンによっても影響を受けます。

そのため、更年期(閉経を迎える年齢=50歳前後)は、

女性ホルモンが急激に減少する影響で、

さまざまな不調…いわゆる更年期障害が現われることがあります。

その症状とは…

のぼせ、発汗、冷え(血管運動神経症状)をはじめ、

動悸、めまい、耳鳴り(自律神経症状)、抑うつ、不安、イライラ(精神症状)

肩こり、関節痛、腰痛(運動器官症状)、消化器症状、皮膚症状…etc

症状はさまざまですが、睡眠障害も起こりやすいようです。



ここで注意したいのは、その対処法で、

つい眠れないからと安易に睡眠薬を服用してしまう人もいますが、

更年期障害であることも多いので、まずは婦人科に相談すること。

症状がひどくならないうちに相談するほうが

回復の可能性が高いとも言われているので、

少しでも変だと思ったら躊躇せず、早めに相談するのがいいでしょう。


睡眠の質は年齢と共に低下するので、

眠れない場合でもあまり慌てず相談をして、

普段の生活を見直してみることも必要です。

ある調査では、50歳以降になると不眠を訴える女性が増えると言われていますが、

その理由は更年期障害やストレスばかりでなく、

加齢による場合も少なくありません。

また、脳波などで調べてみると、

十分に眠っているのに、主観的には熟睡感が得られないという人も少なくないようです。

こういったことを予め理解しておくことも必要ではないでしょうか。

「人の眠りは年齢と共に変化する」ということを覚えておきましょう。



◆高齢になると深い眠りが減少する◆

年をとると朝が早くなるといいますが、

実際に、人の睡眠時間は成長するに従って短くなり、

レム睡眠量も減少する傾向があります。(レム睡眠については改めてお話しします)

特に高齢者になると、

 ・ 深い睡眠が減る

 ・ 寝つきが悪くなる

 ・ 中途覚醒しやすくなる

 ・ 早めに目が覚める


といった不眠と同じ症状を訴える人が増え、

若い頃のような熟睡感が得にくくなります。

また、生活を見直すことで、ある程度睡眠の質は改善できるので、

快眠を得たい人は、是非、快眠法を実践しましょう。

快眠法についても改めてご紹介しますが、

先ず注意すべきは日中の過ごし方を見直すこと。

日中、何時間も眠ってしまったり、運動を全くしないという人は、

眠りの質が低下しやすいので気をつけてください。



◆高齢者は夜中のトイレに留意を◆

高齢者の2人に1人は夜中にトイレに起きるといわれていますが、

高齢になると睡眠機能が低下する上、膀胱容量も減少します。

そのため、チョットした刺激で目が覚めやすく、

目が覚めるとなんとなく心配でトイレに行きたくなってしまう場合が多いようです。

ただ、2回以上トイレに起きる人が不眠を訴える場合が多いので、

あまりに頻繁な場合は専門医に相談をしたほうが良いでしょう。


トイレに起きた際、気をつけたいのがトイレまでの環境。

明るい光を浴びてしまったり、トイレまで遠かったりすると、

しっかり目が覚めてしまい、再入眠できなくなってしまうことです。

また、循環器に障害がある人は、室温の変化にも注意が必要です。

寝床内の温度は冬でも33℃前後ありますが、

冬期の室温は10℃以下になることも。


急激な温度差にさらされると血圧が上昇し、

血管や心臓に大きな負担となります。

中途覚醒は誰しも血圧の低下、深部体温の低下、

はたまた筋の緊張の低下といった状態にあるため、

身体が上手く動かず転倒のリスクも高まります。

病気や怪我を起こさないためには、

 ・ トイレは寝室から近くして導線をスムーズに保つ

 ・ トイレや廊下の明かりは暗めにする

 ・ 夜中でもトイレや廊下を適度な室温に保つ

といった対処をしておきましょう。


高齢者の中には夜中にトイレに行かなくてすむよう、

極端に水分摂取を控える人がいますが、

それでは睡眠中に血液がドロドロ状態になり危険です。







眠れないからといって安易な睡眠薬等の服用は十分に注意したほうがいいですね。

適度な運動を心掛け、ストレスを溜めない生活が質の良い眠りへと導きます。

また、人それぞれでしょうが、

更年期をできるだけ楽に過ごすには産後の静養を十分にとることです。

医学に頼ることも時として大切ですが、

先人たちから語り継がれた知恵に耳を傾けることも大切なことだと思います。




次回は若い世代の眠りについて少し書いてみたいと思います。

ではまた…