~マンション・廊下、玄関前(夜)~

 

 

地味な色味の服装と鏡の典子(25)がエレベーターを降りる。

隣の家のドアが開き、派手な若お女性が出て来る。

 

ギャル「え、もっとガンガンやっちゃってよかったけど」

竜之介の声「痛くなかった?」

 

腕と胸元いっぱいにアメリカントラディショナルのタトゥが入った竜之介(27)が続き、二人はエレベーターを待つ。

 

ギャル「え、ぜんぜーん。竜ちゃん、上手いから」

竜之介「じゃ、良かった」

ギャル「痛気持ち良いぐらい」

竜之介「(笑って)」

 

 

会話を誤解した典子は動揺して、部屋の鍵を開けようとしながらコンビニ弁当の袋を誤って落とす。

 

典子「・・・・・」

 

そんな典子を見て、顔を見合わせる竜之介とギャル。

 

竜之介・ギャル「?」

竜之介「あ、親子丼っすね。 美味そう」

 

竜之介、コンビニ袋を拾って典子に渡す。

 

典子「あ、ありがとうございます」

竜之介「あ、ども、こんばんは」

典子「あ、こんばんは。じゃ」

 

典子、部屋の中へ入っていく。

 

 

~同・典子の部屋・中(夜)~

 

鍵をを閉める典子、ドア外が気になって覗き窓に顔を寄せる

 

ギャル「竜ちゃん、ビビらしちゃダメっしょ」

竜之介「は?」

ギャル「え、厳つい自覚ないの?そんだけ彫り散らかしてんのに」

竜之介「その感覚、古くね?」

 

エレベーターに乗り込む竜之介とギャル。

 

 

 

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アベマオリジナルドラマ「私が獣になった夜」を小説仕立てで掲載:宝石:

 

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