診断の確定
主治医の話
「血液検査の結果の補足です。
チェックしなくてはいけないものの1つがビタミン類の値で、B1とB12が低めに出ています。
サプリメントの総合ビタミン剤などを摂ってもいいかもしれません。」
「もう一つがアンモニア値です。肝臓が悪いと記憶障害などが起こることがあるのですが、問題ありませんでした。」
「脳血流シンチグラフィの結果です。
前頭部分と右側頭部の血流が落ちています。
左右差がない方がいいんですが、右側の血流の落ち方が気にかかっています。
アルツハイマー型で気になる部分、そこの血流の低下が見られるということです。
これから1年、2年と経過していくとさらに血流が低下していくと考えられます。
PET検査というものをやれば診断の確実度は上がりますが、今、手元にある検査結果でアルツハイマー型認知症と診断できます。
PET検査の有無は、薬の選択などに影響はないです。」
「使えるお薬は3種類ですので、それを順次試していきます。
残念ながら、病気が治るとか、症状がなくなるという薬は無くて、症状の進行をゆっくりにする薬です。
いろいろな副作用が出やすいので、無理せず、体に合うものを試していくことにしましょう。」
先生の説明は、だいたいこのような内容でした。
途中でうーちゃんが泣き始めたので、先生も様子を伺いながら、かなり語尾をふわっと濁らせながら、励ましながら話をしてくださいました。
検査結果と飲み薬の説明、次の診察の予約なども含めて、30分ほど時間をとってくださり、丁寧で親身な告知でした。