2018.3.15(木)

 「どうしてJくん、峠がいやんなったのかなァー」

おやつをパクつきながら突然Kたろうが言った。

 

 

2月いっぱいで急に(彼にしてみれば)退所したYJくんのことだ。

ウーン、いやになったわけじゃないと思うよ。

Jくんは峠が好きだと思うよ。

 「じゃ、なんでやめたの」

──多分、お父さんやお母さんの考えだと思う。

   聞いてないからわかんないけどね。

「自分はやめたくないと言えばいいじゃん。」

──言えないんだよ、自分からは

「そんなのおかしいよ」

──オマエみたいに家出するやつとちがうんだよ

 

 Kたろうは喰らいついてくる。

そのうち他の子も、思いを口にしはじめた。

そうぞうしい。

「せっかく仲良くなれたのに」

「またいっしょに人生ゲームやりたい」

「峠やめてどうするの?」

「ストレスになるんじゃない?」

 

 私にしても、保護者から話を聞いているわけじゃないし、予測できたとは言え、かなり突然だから、もっと勉強できるようになってほしいんだと思うよ、くらいしか言えない。

それにしても、Jくんは、本人がわからなくてもしあわせ者だと思う。

こんなに峠のみんなに想ってもらい、心配してもらえるなんて!!

そして「ウチ」の子たちは、なんていいヤツばかりなんだ!!と、私はうれしい。