忘れん坊のメモ帳35

テーマ:
きょうは夕方近くにピンポーンが鳴った。集金か?配達か?と出てみたら、今度はSM君がいた。 「これ持ってきた」とブッキラボー。刷り上った年賀状を料金を託されて引き取りに来たのだ。よくまァ彼がお使いを引き受けたものと驚いた。普段「でんでんむし」等の仲間とは、大いに気を許して、悪たれるが、おとな相手には、かたまってしまうことがよくあるのに。 自が勉強の帰りに大事な幹事練習ドリルを忘れてしまったという、彼自身の用事もあるにはあったのだが・・・・・・。 「それから、これも」と、お皿も手提げ袋から出した。 20日に、たまたま振替日をあわせて、2時間の生活塾となったため、よし、後半半分は遊んじゃえと、「調理実習」・・・・・・ケーキデコレーションをやった。その時の皿。 多分やったことがないだろうと思い、本物のスポンジ台を使うのはやめて、丸いむしパンを作っておいた。何かのはずみでくずれたりすれば、彼は失敗したと受けとめるだろう。むしパンなら「丈夫」で、多少の手荒い扱いにも、びくともしないだろう。もちろん味はイマイチだろうけど。 伝道のあわたて器で生クリームを、「かたくなるまで」まぜてと、やらせたが、最初は牛乳のようなものが、いわゆるケーキに塗ってあるクリームになるというイメージがないようで、ふれるかふれないかのおっかなびっくりだった。「もっと中でやって」と言ってもやっぱりおそるおそるだから、ボールの外へ、ベチャベチャはね飛んだり。少しかわってやって、トロリとしてきたのを見たとたん猛然となった。やっと何が出来るのかがわかったみたい。 味はイマイチのケーキが完成してからが面白かった。残ったホイップクリームをスナック菓子やクッキーなどにたっぷりつけて食べて、そのたびに「ウーン」とうなづいて、これはうまい、イマイチだな、なんてウンチクをかたむけていた。 母親に強く促されたのだろうが、お使いに来たSM君が、とてもうれしかった。
AD

忘れん坊のメモ帳34

テーマ:
朝、玄関でピンポーンが鳴った。集金だろうと思いつつドアを開けたら、AD君がいた。 「アノー、本日は、これを持って来ました。アノー、もしご迷惑でなかったら、どちらか1枚を、峠工房にかざってもらいたいと思いまして」と差し出したのは、カレンダーの台紙にはられた2点の版画。両方とも同じ絵だが、着色してあるのと、1色のと。すばらしい出来栄えで展覧会に来てくれたS先生の指導によるものと思われる。もちろん題材は、彼の大好きな、と言おうか、こだわっている、と言おうか、オタッキーと言うか・・・・・・列車。秋に家族でまるで罰ゲームのような列車乗り継ぎ旅行をして、伊勢まで行った時の印象だろうが、あこがれの「カーブをグーッと曲がってきたところ」を描いている。 S先生の指導、すばらしい。 「エー、2枚とももらっちゃいけないの?2枚ともすごくいいもん」と、からかったら、「やっぱりアノー、やっぱり家にも1枚かざりたいのでー」とあわてていた。1色の方を選びさっそく2階教室(集会室)へ行って、見ている前で飾った。 「峠工房の版画の先生の高橋さんは、これを見てくれるでしょうか」 「見てもらいたい?」 「見てもらえたらうれしいと思って。何か言ってくれるでしょうか。」 何て、かわいいこと言うんだろうと思う。言ってくれるとも! 今日は、顔つきも元気そうで落ち着いていた。実は、彼は12月のはじめに交流級の授業で問題行動をやらかして(しかも連続2日)先生にも親にも叱られて、ここへ話に来た時は、ものすごくケンアクだった。人を恨み周囲を恨み、他者に攻撃的で、とてもつらそうだった。 彼のように、高い知的能力を持ちながら、社会性のバランスを大きく欠いているタイプの子は、往々にして、その知能の高さ故に、すべてに「出来る」との誤った評価を受けやすい。自身の言葉と表現で、知識や体験・考えを語ることがうまくいかなくても、妙にその場面に合った言い回しをしたり、豊富な(かたよってはいるが)情報量を披露することで、誤解されてしまうのだ。でも実際には納得いくように理解できていないことが多く、自分のこともうまく語れないから、ストレスが積み重なってしまう。ひとりごとも多いし、同じことを何回もくり返してうるさいほどだ。 時間と手間をかけて、じっくり向き合えば、持てる力を発揮できるのに、すばらしい力を持っているのに、と考えていたが、今回、S先生は、彼のその力を充分に引っ張り出してくれた。 それがすごくうれしいし、峠工房にかざるほうにと持たせてくれた親の気持ちも嬉しい。
AD

忘れん坊のメモ帳33

テーマ:
ジャーン、1ヶ月のごぶさたー!なんて言ってる場合じゃない。わかっているが、なげやりにもなってくる。10月の、得意先倒産の衝撃から立ち直れないまま、日々のことに追われた。これから先のことを考えると、もう2度とオフセット印刷機が動く事はないのじゃないかと、重い気分になる。 それでも、版画教室とか、12月9日、10日に実施した、クリスマスリース作りイベントなど、こなしてきたし、出さねばならない事業報告書もひとつもかたづけた。私って、エライ? 私が、暗ーい気持ち(・・・・・・めずらしく?)で日々を送っている間に、教育基本法改変法案が可決された。 頭が悪いので、どうして急いで急いでこうしなきゃならないのかがよくわからない。きちんと説明されたのに理解してないのか、説明そのものが理解できないのかが理解できないうちに、「やらせの民意」問題が出て来て、なんだ、やっぱり信用できないじゃん、というふうになる。 現場の人間や、親たちの悩みや意見をすくいとらないで、こんなことで教育を受ける人間のためになるのだと胸をはっているのなら、とんでもないことだと、現場職人は思うのだ。 愛国(家)心が大事だと思うなら愛される国(家)になってみろよ、そうすればガタガタ言われなくたって愛しちゃうぞ。 だから、私たちを愛してよ、ウッフーン。ネェ、捨てないでね、お願いよ。
AD