発表されている感染者数も5日連続で50人を割り
コロナ収束へむけて動き出している状況となってきた。
相場はコロナショックで大きく下げてから二番底もなく反転し、
20000まで回復。
ここで第2波が来るか来ないか、ワクチンができるまでは
自粛が続くのではないかという思惑が薄らいでいる。
さて自分が身を置くIT業界ではどのような動きになっているか?
今年から中小企業にも適用される「働き方改革」により
派遣社員の雇止めまたは新規リクルートシステムの延伸・中止
などが年明けから始まっていた。
「同一労働同一賃金」により、企業のテンポラリ的な雇用調整弁として
機能していた派遣社員という形態が、この改革によってコスト高リスク
となり、それを嫌った企業が派遣契約に対してネガティブなとらえ方を
始めていた。
ITではEU→SI→ベンダー→下請け中小という商流が多いと思うが、
派遣契約というものは元請けが派遣社員を指揮命令下において
コントロールすることが必須となる。
さて昨今の緊急事態宣言によって、強く企業にテレワークが求められた。
これによって何が発生したかといえば
オンサイトで勤務する派遣社員もテレワークへ移行せざるを得なくなり、
指揮命令者が指示を出しづらい状況となってしまった。
実質的には請負と変わらない実態であるが、労基署も今のところあえて
黙認しているようだ。
しかし一方では契約解除も発生しているプロジェクトもある。
労基リスクを抱えたくないのだろう。
ベンダーによっても対応はまちまちだが、東芝グループの全拠点
原則休業により、弊社でも少なからず影響を受けた。
皮肉なことにコロナによって真の「働き方改革」が行われつつあること
を実感しています。


