2015-02-17 22:38:42

和紙がちぎり絵に最適である理由

テーマ:ちぎり絵
こんばんわ。和紙名刺専門家のたかはまです。

今日は「和紙がちぎり絵に最適である理由」というテーマでお届けします。



ちぎり絵は、細かくちぎった紙を台紙の上に貼り合わせて、一枚の絵に仕上げていくという日本古来から伝わる遊戯です。

ちぎる紙は、新聞紙、広告の紙、折り紙、なんでも良いのですが、和紙が最も適していると言えます。

その理由は以下の4点です。
①立体感があること
②切断面が毛羽立つこと
③紙面が粗いこと
④繊維の並びにムラがあること

①立体感があること
和紙の繊維はとても腰があります(剛直(ごうちょく)であるといいます)。
繊維一本一本がへなっていない(ピンと立っている)状態なので、紙にするとボリューム感のある仕上がりになります(ボリューム感のある紙を嵩高(かさだか)な紙といいます)。
なので和紙でちぎり絵を製作すると奥行きのある見栄えになります。

②毛羽立つこと
繊維の強度が強いことに起因します。
和紙を切断しても繊維自体に強度があるので、繊維そのものを切断することができません。
その結果、繊維が切断面より飛び出て、切断面が毛羽立った状態になります。
ちぎり絵にすると毛羽立った切断面がぼやけた輪郭になるので、なんとも幻想的な仕上がりになります。

③紙面が粗いこと
和紙のきめの粗さが印刷に与える影響」でもご紹介しましたが、和紙の表面はとてもざらついています。
この表面の粗さは光を散乱させ陰影を生み出します。
その結果、ちぎり絵にするとなんとも趣のある見た目になるのです。

④繊維の並びにムラがあること
和紙の便箋の透け具合を楽しむ」でもご紹介しましたが、和紙の繊維の並びはムラがあります(均一ではない)。そのため手でちぎっても、場所によってちぎれ具合が異なります。その結果、同じ人がつくっても作品の出来栄えが毎回変わります。

以上4点が和紙がちぎり絵に最適である理由でした。

ちぎり絵の醸し出すなんとも言えない奥行きの深さ、和紙に通ずるところがあると思うのは私だけでしょうか?

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