| １Ｑ | ２Ｑ | ３Ｑ | ４Ｑ | 計 | |
| 早大 | ３ | ２ | ４ | １ | 10 |
| 法大 | ０ | ０ | １ | ２ | ３ |
脇田３、増田２、星川、高橋、横幕、水野、西川
約一ヶ月に渡り戦い抜いてきた六大学交流戦（六大戦）も、いよいよ最終節を迎えた。早大のここまでの戦績は１勝３敗と、やや苦戦を強いられている。最終戦の相手は、昨年関東大学リーグ戦を共に戦った法大だ。早大は序盤からテンポ良く得点を重ね、５点リードで試合を折り返すと、後半も相手を引き寄せず、計二桁得点の猛攻を見せる。一方でディフェンス陣も、Ｇ柏原陽菜乃主将（創理４＝東京・大妻多摩）の活躍もあって反撃を３点にとどめ、快勝で六大戦を締めくくった。
ボールを保持するＭＦ脇田
なんとか流れを掴みたい第１Ｑ（クオーター）。最初のドローは法大に取られるも、早大はこれまで以上の粘り強い守備で、すぐにボールを取り返す。試合が動いたのは開始３分、法大ディフェンスの陣形が整っていないところにＭＦ増田明香（法３＝東京・国学院久我山）がゴール右サイドからシュートを放ち、先制点を挙げた。５分にはＡＴ星川陽恵（スポ４＝埼玉・浦和一女）が１on１から突破し、追加点。６分には、Ｇ柏原主将の飛び出しからゴール前がガラ空きになる絶体絶命のピンチが起きるも、相手のシュートをＤＦ山田麻由（商３＝東京・国立）が弾いてピンチを脱した。ペースを掴んだ早大は、９分にＭＦ増田がもう１点を加えると、ディフェンス陣も躍動し、ゴール前まで運ばせない守りを見せた。終盤、反則によりフリーシュートの機会を与えてしまうが、Ｇ柏原主将の好セーブで反撃を許さず。３－０で最初の15分を終えた。
迎えた第２Ｑ、序盤にＭＦ脇田萌衣（教４＝東京・白百合学園）がフリーシュートを決め切り、４−０とする。その後は両者得点を奪えない時間が続いたが、10分、ＡＴ横幕円香（文構４＝神奈川・公文国際学園）からゴール前のＭＦ高橋希世子（国教２＝埼玉・早大本庄）にボールが回り、放ったシュートはゴールに吸い込まれた。前節の明大戦を彷彿とさせる連携プレーを見せたところで、前半戦を終えた。
今試合好セーブ連発のＧ柏原主将
５点リードで迎えた後半も、早大は主導権を相手に渡すことはなかった。開始１分、ＡＴ横幕が相手ディフェンスを冷静にかわしながらゴールに流し込むと、ＭＦ脇田のフリーシュート、ＡＴ水野文萌（創理３＝埼玉・早大本庄）の立大戦以来の得点に、ＭＦ脇田の自身３点目のシュートと、大量９点のリードを奪う。12分には初失点を許すも、流れには乗らせず。最終Ｑでは得点のペースは落ちたものの、ＡＴ西川佳（文構４＝東京・東洋英和女学院）がゴール裏から回り込んでシュートを決め、二桁得点に到達。その後の反撃は２点にとどめ、10ー３と快勝に終わった。
パスを出すＡＴ横幕
六大戦をいい形で締めくくることができた早大。だが、Ｇ柏原主将は「まだまだ修行が必要だ」と満足する様子はない。３週間後に控えた早慶定期戦、そしてまたその先の関東大学リーグ戦に向けて、更なる進化を遂げるであろう早大に、期待は膨らむばかりだ。
（記事 長屋咲希 写真 西村侑也）
◆コメント
Ｇ柏原陽菜乃主将（創理４＝東京・大妻多摩）
――今日の試合を振り返っていかがですか
六大戦最終戦で、これまで負けが続いていた中で、選手同士で話し合って修正するというのが大きな課題でした。今試合はそこがしっかりとできたので、よかったなと、いい試合だったと思います。
――好セーブ連発でしたがご自身のプレーを振り返ってください
なかなかセーブできない時期も続いたので、最後に発揮できたのは良かったと思います。ただ私たちの目標は早慶戦に勝つことと、学生日本一なので、まだまだ修行が必要だなと思います。
――ディフェンス面で意識したことを教えてください
練習中から声を出したり、中での修正力というのは六大戦を通して意識してきたので、そこはしっかり発揮できたのかなと思います。
――六大戦を戦い抜いた率直な感想をお願いします
最終戦で勝てたのは良かったですが、慶應にはまだまだかなわないですし、もっと練習を重ねて絶対に早慶戦勝てるように頑張ります。
――今シーズンどんなシーズンにしていきたいですか
選手同士がコミュニケーションをとれるいいチームだと思っているので、そういったところを活性化させて、全員でチームを作り上げていきたいです。
――早慶戦に向けて一言お願いします
絶対に勝つので、応援のほどよろしくお願いします。