新ハーバード留学記 | 早稲田ドクター日記(旧早稲田MBA日記) ~男芸者のアカデミズムへの挑戦~

早稲田ドクター日記(旧早稲田MBA日記) ~男芸者のアカデミズムへの挑戦~

現在、総合商社で働きながら、アカデミズムへの挑戦のため、早稲田にてMBAを取得後、2009年春より早稲田大学商学研究科博士課程に進学。経営戦略、新市場創造型ビジネス、イノベーション論あたりが研究領域。実践・研究・教育の3つが人生の柱。

ハーバード留学記と言えば、HBS(ハーバードビジネススクール)のMBAを日本人4人目の成績優等賞で卒業した岩瀬さんのBlog が有名だったし、本も話題になった。ちなみに、ネット生保ベンチャーを起業した岩瀬さんの最新のBlogはこちら。

岩瀬 大輔
ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて


そんな話題だったハーバード留学記の第二段として「新ハーバード留学記」になるだろうと勝手に予見しているのが、会社の後輩で7月よりハーバードMBAに留学中のRyuhei兄のBlog、Soldiers Fieldの風 ~Letter from HBS~ だ。


6月ぐらいに僕のBlog上で彼のBlogを紹介すると言いながら、気付けば2ヶ月経っていた。だって、八ヶ岳の別荘に一緒に行ったり、某エアライン国際線(ちゃんと現地で会えるようインタ)CAとの送別GCを開催したりと様々な送別企画をしたのに、他の方々の送別会の様子は事細かに彼のBlog上で紹介され感謝の念が記されているが、いくら強烈(?)な催しを行おうにも、小生はまったく登場して来ない! 

別にアピール馬鹿ではないが、ここまでPassingされると、小生の存在が彼のBlog上では発禁・非公開という扱いなんだろうかと、落ち込みかけている。



それにしもて、やはりハーバード留学となると、送り出す側もどこか日本代表を送り込む気分になるのか、とにかく盛大な送別イベントが毎夜のように行われたようだ。最後の壮行会では、数十名が集まり、ビデオカメラに参加者がコメントを述べていくまではよくある企画だが、そのビデオカメラをそのままプレゼントされたり、店を貸しきって空けた高級ワインのラベルをコレクターズノートに貼って贈られたりと、数々の演出が織り込まれたと聞いた。

かたや早稲田に合格した小生はと言うと、昨年の12月だったかに一緒にランチした同期が、日替わり御膳定食(1300円)を御馳走してくれただけだった・・・(涙)。でも、すごく嬉しかったけどね。


ちなみに、このRyuhei兄の最後の大壮行会に、小生はお呼ばれしなかった。それにも関わらず、他のお呼ばれした人の何人もから「DSKさんは、何時に行きますか?」とか「今、どのへんですか?まだ着かないんですか?」と電話がかかってくるではないか?!もはや意図的な組織ぐるみでの、小生外し工作でないかと思ったぐらいだ。まあ、単純に連絡ミスで呼ばれなかったわけみたいだが。律儀なことに、Ryuhei兄が出発前夜に、わざわざ高輪まで挨拶に来てくれた。

この時、僕が台風の中、チャリで書店まで買いに行ってプレゼントしたのが、

ジェリー・ポラス, スチュワート・エメリー, マーク・トンプソン, 宮本 喜一
ビジョナリー・ピープル

である。「ボストン行きの飛行機で読む本は決まっているか?」と尋ねると「まだ特に決めてません」と言うので、「ぜひ読んで欲しい一冊。今年の今のところのBEST」と贈らせてもらった。さらに、向こうで日本人の熱い気持ちを忘れぬよう、NHKの『プロフェッショナル」』で感動した回 と『その時、歴史が動いた』の白洲次郎の回を焼いたDVDも渡す。



この夜、彼とは、高輪のロイヤルホストで2時間ぐらい話しただろうか。僕自身、国内で仕事をしながらMBAに通学して、授業から多くの刺激を得て、そしてたくさんの学友に恵まれて、本当に有意義な日々を送っている。だから、仕事を離れて、海外のハーバードで、世界中から来る仲間の中で過ごす人生経験というのは、きっとすごい人生経験になるんじゃないか、なんてことを話した。また、HBSを出て、途端に一見するとハイリスクなキャリアを取る人が多いことについて、何が留学生をそう変えるのか、井の中の蛙に圧巻的な大海を見せる体験でもあるのか、そこを見てきて欲しいと言った。あ、後は、Ryuhei兄のHBS人脈=DSK人脈になるようにしておいてと(笑)。。

思いつきでペラペラとよく喋る軽薄な先輩の言葉を、彼はじっと静かに謙虚に耳を傾けてくれた。



このRyuhei兄との出会いは、実は僕の大学4年時代に遡る。今の商社に内定していた僕は、何かの学生交流イベントで偶然、出会ったのが東大の大学院に所属し就職活動中のRyuhei兄だった。彼は戦略コンサルティングファームを目指しており、商社なんぞ、まったく気にもかけていなかったそうだが、当時のイケイケ(死語?)だった僕を見て、「こんなぶっ飛んだ人が入る商社とは、一体、どういう業態なんだ?」と商社業界にも興味を持ってくれたらしい。そして、戦略ファームと平行して、商社の中で僕の内定先だけ、選考を受けてくれた。


優秀な彼なので、戦略ファーム2社とそして当然、僕の入社先からも、内定をGETした。内定の報告を受けたのは、既に僕が入社して新人研修を受けている頃だったと思う。

商社と戦略コンサルを迷う彼に、僕は「商社から戦略コンサルは優秀な奴なら行けるけど、戦略コンサルから商社は優秀でもなかなか中途では来れないよ。だったら、ファーストキャリアとしてどちらが見合った選択肢かわかるんじゃないかな?」と言う、その後、数々の進路に迷う内定者をわが社に誘い込んだ魔法の言葉をぶつけてみた。さらに、同期でやはり戦略コンサルの内定を辞退して入社したY2Kにも、説得を試みてもらった。僕もY2Kも新人研修中であり、まだ働いたこともいないのに、商社のやりがいとか語って、いい加減なもんだったなと、今さら思う・・・。

でも、結果的には、これらの説得が通じたのか、Ryuhei兄は、僕と同じ会社を選んでくれた。確か、新宿のコマ劇場前の居酒屋で一緒に飲んでいる席で「決めました」と決断してくれた記憶がある。


その後、彼はファイナンス系の部署に配属され、2年目ぐらいで最若手にしていきなり外資系の有名ファンドに出向するというハイスペックなキャリアをスタートさせる。激務を涼しい顔でこなしながら、僕が将来の出世のための最終兵器として組成した商社横断派閥”DSK OB訪問の会”(僕をOB訪問してくれて商社に入社した人で飲む会)にも積極的に顔を出してくれるし、時には多忙にも関わらずお店の手配までもやってくれた。


こんな、仕事への意欲もメチャクチャ高く、でも仲間との時間もすごく大事にして(彼のBlogを読めば、その交遊の広さと仲間想いの部分がわかるでしょう)、そしてすごく謙虚でスマートな姿勢のRyuhei兄が、はたして世界から腕に自信のあるツワモノの集うHBSで、次に会う時には、どんな進化及び成長をとげているのか、僕は今から楽しみでなりません。


そんなわけで、今後、要注目の彼をWatchすべく、ぜひこのBlogの読者の方々も、当Blogと平行して、新ハーバード留学記とも言える

Soldiers Fieldの風 ~Letter from HBS~ を読んでみてください。

内容も、だんだんと9月4日の授業開始に向けて、MBA留学期っぽくなってきて興味深い。僕の適当で助長な文章と違って、授業の内容などが、とてもコンパクトかつ的確に書かれていて勉強になる。



さて、Blog紹介と言う約束をはたしたからには、きっと、DSK大先輩をどれだけ尊敬しているか、ボストンの地から頼りがあるはずである(笑)。



rucar

旅立つ前日夜。挨拶に出向いてくれた彼が、赤いアルファロメオ(友人に無事に売れたらしい)で新高輪プリンスホテルから去るところ