古書店で夏目漱石の研究本を探していたら、阿辻哲次(あつじ・てつじ)さんの本が並んでいたので、いくつか買いました。古書価格は財布の中身が乏しい身の上としては、実にありがたいですなぁ。

 ところで、阿辻哲次という名前に見覚えがあったので、「教材帖」と名づけたデータベースで検索すると、ありました。
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日本の辞書の歩み

日本の辞書の歩み

1996(平成8)年4月10日 初版発行

編者  辞典協会

発行者 辞典協会

発行所 辞典協会

定価:本体777円+税(古書価格973円)

<帯>

辞典協会創立50周年記念出版

【執筆者】

紀田潤一郎/金田一春彦/山口明穂/阿辻哲次

竹林滋/小島義郎/橋本郁雄/田島宏/西川秀男

2014(平成26)年8月6日 購入
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 この本の執筆者のひとりでした。 今回買ったのは、阿辻さんの漢字関連本です。
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タブーの漢字学

タブーの漢字学 講談社学術文庫2183

2013(平成25)年4月14日 第1刷発行

著者  阿辻哲次(あつじ・てつじ)

発行者 鈴木哲(すずき・てつ)

発行所 株式会社 講談社

定価:本体840円+税(古書価格598円)

2015(平成27)年4月14日 購入
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 講談社学術文庫に所収され、内容もさることながら、装幀が実に洒落ています。
 では、2冊目。

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ちゃんとした漢字の力

ちゃんとした漢字の力をつける本

誤読・誤字・誤用・・・もう絶対しない!

1999(平成11)年11月25日 第1刷発行

著者  阿辻哲次(あつじ・てつじ)

発行者 小澤源太郎(おざわ・げんたろう)

発行所 株式会社 青春出版社

定価:本体1,100円+税(古書価格348円)

<表紙>

すぐに役立つ!面白い!漢字検定虎の巻!

いまさら人に聞けない漢字の意味、成り立ち、その使い方をNHKテレビでおなじみの漢字博士が大解明

2015(平成27)年4月14日 購入
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 書名から、教育指導の本かと思ったら、漢字雑学の本と言ってよい内容でした。
 続いて3冊目。

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戦後日本漢字史

戦後日本漢字史 新潮選書

2010(平成22)年11月25日 発行

著者  阿辻哲次(あつじ・てつじ)

発行者 佐藤隆信(さとう・たかのぶ)

発行所 株式会社 新潮社

定価:本体1,200円+税(古書価格598円)

<帯>

「日本語をローマ字にせよ!」

敗戦後の国語改革は、アメリカの漢字廃止策から始まった。

漢字使用の変遷をたどる刺激的日本語論。

2015(平成27)年4月14日 購入
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 漢字研究の泰斗(たいと)が、日本語政策・教育政策における漢字の扱われ方の変遷について熱く語った、新潮選書の1冊。
 私が昨年来、古語、文語文法とともに勉強を始めた「漢字と日本語」に関わって、知りたいと思っていたことが教育制度というフィルターを介して書かれています。興味津々です。

辞書を読む》

たいと【泰斗】
「たいざんほくと(泰山北斗)」の略。

たいざん‐ほくと【泰山北斗】
 山の泰山と北斗星。転じて、ある一つの道でもっとも高く仰ぎ尊ばれる人。泰斗。

たいざん‐りょうぼく(‥リャウボク)【泰山梁木】
 (「礼記‐檀弓上」による語。孔子が自分の死期を予知してうたったということばにもとづくもの)山の泰山、家の梁木のように、たよりになるたのもしい人。また、たよりになる尊いもの。

(国語大辞典 普及版1988)

たい と [1]
泰斗
 「新唐書韓愈伝賛より。「泰山 たいざん 北斗 ほくと の略
その道で最も権威のある人。大家。 華道界の   社会学の  
(大辞林 三版2006)


 いずれにしても、これから読む本たちです。五月の連休中に目を通そうと思います。
 それにしても、「読みたい本・読まなければならない本」が山積みで、書斎からはみ出そうです(苦笑)。