脱線に次ぐ乗換をしてしまったので、高天原に戻りましょう。
ドラゴン登場によって地球最大の危機を乗り越えた。 地球だけは助かったが、もはや火星の物流センターは壊滅、月も同様に拠点として使うには難ありになってしまった。 そう、この宇宙規模の大災害は様々な変化をもたらした。
数億年前の地球は一日が24時間ではなくたったの4時間で一回転していた。 エンキの叔父が地球へ来た時には一日が何時間だったが分からないが、まぁ半日も無かったかもしれない。なので一週間が6日労働1日休息日というのは彼らの時間軸での労働者に甘々な「1日の拘束時間」である。 この基本原則で続けて来たけれど、あれから数十万年が経ち今回の宇宙規模災害によって時間基準や季節変動にも変化が起こった。
地球のダメージ調査はエンリル親子の指揮の下に任せ、エンキはマルドゥクと共に月へ赴き変化した天体と時間軸を調査することにした。
↑メロディーは誰でも知っているでしょう。
ピーター・ポール&マリー の 「 Puff, the magic dragon 」。イー口ン・マスクがスペースXを設立する際にドラゴンという宇宙船を造ると決めたのは、この曲によると言っている。 ま、ウソでしょ(笑) 彼は真実を知ってて名付けたのは間違いない。 年内には野口聡一がクルードラゴン宇宙船で出発する予定だ。 JAXA時代に野口聡一も真実を教えられ秘密契約を交わしているはず。 だって見つけちゃう可能性があるものね。
さて。
現在「月」は日々回転するたびに地球から離れてる。 と言っても年に4cmだけど月は確実に遠ざかっている。 人類には操作できない建造物。 エンキは1年かけてすべての星の動きを調査し再計算した。 ドラゴン・ミッションによって地球のシールド、というかバンパーになった月は、このときほぼ現在の位置になったであろう。 ノアの大洪水で最後の変化を迎えるが、地球のように核やマグマが無いから安定させてあるのだろう。 地球ではまだ噴火が続いていた。
そして親子二人きりの月面でマルドゥクは我慢していた気持ちをエンキにぶちまける。
「あんたは王の長男なのに弟のエンリルに継承権を奪われましたよね」
「親父が最初に地球で宇宙基地を築いたのに、その指揮権も領地もエンリルだよね」
「僕はニビルで生まれた長男なのにロクな仕事も割り当てられないじゃないか」
「エンリル長男ニヌルタは金の出荷コントロールをしてニビルを救うヒーローになってる。金は彼の領地に集まり、彼は金の量を調整してるんだ」
「地球へ戻って僕に何をさせるの? また屈辱を味わわせるつもり?」
エンキはマルドゥクを抱きしめ 「いずれ地球はお前のものになる」
ウソとごまかし、咄嗟の出まかせはエンキの得意技。 もちろんそんなことはマルドゥクも理解してるはずだが_ヤバい兆候だなんてエンキは気にしなかったろう。
地球ではエンリルの持つ能力がエンキ、マルドゥクの「嫌な予感」を察知し、それに基づいてニビルの王へ地球に来るよう秘密裏に手配していた。 そして地上の労働者達は月や火星の惨状を知らされておらず、出荷作業も止まり苛立ちが募っていた。 戻って来ないエンキにエンリルはメールする。
「 もう中継基地を放棄して地球から直接出荷しよう。 長く実績を積んだニヌルタがニビルへ金を発送する。 彼は職務を熟知してる、それでいいね?」
エンキとマルドゥクは地球へ戻った。 ニビルの王が来ている。 エンキは中継基地は修復不能と答え、「新たな発送拠点を地球に造り、マルドゥクに任せたいと思う」と発言した。 ある意味、エンリルへの宣戦布告。 エンリルが既に手配しているのだから、王の前でエンリルはエンキに怒鳴った。 「もうニヌルタが手配済みで、マルドゥクは労働者の管理でもしてろ!」
王アヌは一触即発の事態に案をまとめた。
「 今後の件はエンリル、エンキでもニヌルタ、マルドゥクでもない。 第三世代に委ねることとする。」
ニヌルタではなくエンリルの正妻となったスドとの子ナンナル、その子供「ウツ」。 エンリル直系の孫ウツが王によって任命された。 王の決定は誰も覆してはならなかった。
金の出荷は再開され、順調にニビルは回復する。 地球でのミッションにも終わりが見えて来た。
しかし… マルドゥクの姿はなく、採掘現場では混乱と暴動が起こり始めていた。
見かねたニヌルタはエンリルやエンキに相談もせず勝手に行動を起こした。 仕事をせず野にいるヒトを投網で捕獲し、奴隷として働かせ始めた。 これを知ったエンリルもエンキも、さすがにどちらもが激怒した。
ニヌルタ:「これであと数年で全員がニビルに帰れる。 些細なことはどうでもよくないですか?」
マルドゥクは どこへ行った?
またぬ~ん(^-^ )/
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